人類未踏のルートで南極点到達に挑戦した冒険家の男性に兵庫県豊岡市出身の冒険家にちなんだ植村直己冒険賞が贈られました。
2022年の植村直己冒険賞に選ばれたのは冒険家の阿部雅龍さん(39)です。
「植村直己冒険賞」は世界初の5大陸最高峰登頂を成し遂げた豊岡市出身の冒険家植村直己さんにちなみ1996年に創設されました。
受賞した阿部さんは秋田県出身で21歳のころから冒険活動を開始、2021年11月には大和雪原からおよそ1300キロに及ぶ人類未踏のルートで南極点到達への冒険に挑戦しました。
2022年1月、780キロの地点で撤退を余儀なくされましたが、冒険を通して挑戦する楽しさを伝えている点が評価され受賞に至ったということです。
受賞後の講演会で阿部さんは「南極点に到達した時に世界の果てである南極点に日の丸が翻っているのを見た。僕自身が今まで日本人として生きてきてここまで誇りを感じた瞬間は南極点だけでした」と話しました。
阿部さんは11月から再び同じルートに挑戦するということです。