産科が不足している兵庫県の淡路島で4月、島で唯一となる助産院が開業し、5月10日に、初めての赤ちゃんが誕生しました。
淡路市志筑新島に開業した「さくら助産院」は、淡路市出身の助産師、藤岡勢子さんが院長として立ち上げました。
現在、淡路島で出産できる医療機関は、洲本市の県立淡路医療センターだけで、この助産院は、そんな状況を改善しようと藤岡さんが発案し、淡路市の協力を得てオープンにこぎつけました。
助産院は、医師が常駐しないため医療行為はできませんが、お産の介助や産後のケアなどを行います。
最初の利用者は、市内に住む地主可奈さんで、5月10日に夫や二人の娘らが立ち会う中、女の子を出産。
赤ちゃんは、和花ちゃんと名づけられ、母子ともに健康です。 この日は、門市長がお祝いに駆け付け、地主さんに花束と記念品を贈りました。
淡路市では、2019年に市内の病院が分娩の受け入れを休止していたため、およそ3年ぶりに市内で出産できる態勢が整ったことになります。