■プレーオフ敗退
男子プロバスケットボールBリーグ(B2)西宮ストークスは5月7、8の両日、B1昇格を懸けてプレーオフに臨んだが、アウェイで熊本ヴォルターズに2連敗し、敗退した。
5季ぶりのB1昇格はならなかった。
B2プレーオフは8チームがトーナメントで戦い、ベスト2がB1に昇格する。
■西宮77-85熊本/5月7日
西宮は、エースのデクアン・ジョーンズ(元NBA)が1Qから3点シュートを連発するなど、攻撃が波に乗った一方、守りを固めて熊本の攻撃を防ぎ、67-53と14点差をつけて4Qを迎えた。
しかし4Qに熊本の猛攻を受けて逆転され、そのまま押し切られた。
熊本は4Qに32点を挙げ、西宮はわずか10点にとどまった。
■西宮110-122熊本(再延長)/5月8日
西宮は熊本にペースを握られ、4Qも一時13点差をつけられたが、ジョーンズの3点シュート連発などで猛追。試合終了8秒前に道原紀晃がフリースローを2本決めて96-94とついに逆転した。
しかし熊本は終了2秒前にハミルトンが同点シュートを決め延長へ。
延長(5分)も西宮はリードを保ち、残り3秒で3点差をつけていたが、3点シュートをねらった熊本・ピークのプレーに西宮・松崎賢人が痛恨のファウルを取られた。
ピークは冷静にフリースロー3本を決め、108-108で再延長に突入した。
再延長(5分)は熊本の一方的な攻撃となり、西宮は惜しくもプレーオフ敗退となった。
ジョーンズは43得点と奮闘。
長年西宮でプレーした松崎、道原、谷直樹の兵庫出身ベテラン3選手が、4Qから延長にかけてコートに立ち続け、最後まで熊本を追い詰めた。
■選手はよくやった
試合後、西宮ストークスのフィッシャー・ヘッドコーチは、「両チームとも素晴らしいゲームをした。ストークスにも勝つチャンスはあったが、オフェンスリバウンド(=攻撃側のリバウンド獲得数。多い方が良い。西宮10、熊本16)と、ターンオーバー(=ミスなどで相手側にボールが移ること。少ない方が良い。西宮18、熊本10)の差が敗因だ」と分析した。
そして「ストークスの選手たちは最後まで勝利を信じてやってくれた。感謝を伝えたい」と讃えた。
(浮田信明)