北海道・知床半島沖で起きた観光船の事故で、家族を亡くした兵庫県に住む男性が取材に応じ、
「ショックで何も考えられない。一刻も早く全員が見つかってほしい」と今の思いを語りました。
「ショックで本当に言葉も出ないというか、何も考えられない」
悲痛な胸の内を語るのは、事故で両親と弟を亡くした兵庫県に住む30代の男性です。
4月23日に北海道知床半島沖で観光船が沈没した事故では、男性の父で、小野市に住む竹川好信さん(66)と母の生子さん、それに、弟の有哉さん(33)が亡くなりました。
男性「父も母もすごく優しい人で、ユーモアもありおもしろい人だった。よく二人で漫才のように笑い合っていたのを覚えている。弟はすごくまじめでずっと長くコツコツとやるような子でした」
男性は、現地で家族向けの説明会にも出席したということですが、運航会社「知床遊覧船」の対応に不信感を募らせています。
男性「説明している内容があやふやなこともあったりして、そもそも物事をあまり知らずに何かを隠している印象だった。いまだに電話はないですし、社長さんとも個別で話したことはない」
この事故では、乗客26人のうち、12人がいまだ見つかっておらず、捜索が続いています。