■西地区3位でPOへ
男子プロバスケットボールBリーグ2部(B2)西宮ストークスは5月1日、播磨町総合体育館で香川ファイブアローズと今季最終戦を行い、78-51で勝利した。
西宮は36勝19敗、西地区3位で今季レギュラーシーズンを終え、連休明けの5月7日からB1昇格を懸けてプレーオフ(PO)に臨む。
前日の試合で西地区優勝を決めた香川は、1日の試合はメンバーを落としてきた。
その香川に西宮は大差をつけたが、試合後、フィッシャー・ヘッドコーチ(HC)は、「きょうはフリースローの成功率が53%。これではPOで勝つのは難しい」と厳しい口調で語った。
■アップダウンのシーズン
今季の西宮は、昨年末から3月上旬にかけて13連勝し、昨季に続く西地区優勝を視野に入れた。
しかし終盤4月に3連敗して首位から転落。2位もキープできず、POのホーム開催権を得られなかった。
フィッシャーHCは「アップダウンのあるシーズンだった。けが人やコロナ禍でリズムをつかむのが難しかった」と振り返った。
■初戦は敵地で熊本と
B2のPOは東西地区の3位以上とワイルドカード2チームの計8チームで戦い、相手に2勝すれば次に進む。
ファイナルまで勝ち抜いた2チームがB1に昇格する。
レギュラーシーズンの上位チームはホームで戦えるが、アドバンテージはそれだけ。順位に関係なく横一線の争いとなる。
西宮は7日からアウェイで熊本(西地区2位)と戦い、2勝すれば、次週にFE名古屋(東地区1位)・越谷(ワイルドカード下位)の勝者と対戦する。
これにも勝ち抜けば5季ぶりのB1昇格が決まる。
■今度こそ…
西宮は昨季、西地区1位でPOに臨んだが、ホームで仙台に2連敗し早々と敗退した。
ストークス一筋のキャプテン谷直樹(兵庫出身 川西緑台高-甲南大 33歳)はPOへ向けて、「B1はメディアの取り上げ方など全ての面でB2と違う。いつまでもB2にいられない。集中して戦う」と宣言。
今季、古巣に復帰した202cmの中西良太(兵庫出身 高知中央高-日体大 33歳)は、「まだB1でプレーしたことがない。昇格するために西宮に帰ってきた。POではもっとハドルを組んでいきたい」と語った。
<西宮ストークス>
兵庫県で唯一のBリーグチーム。前身は「兵庫ストークス」。Bリーグ初年の2016-17シーズンにB2で優勝しB1に昇格したが、1季でB2に降格。今季は今野翔太(前B1大阪)、川村卓也(前B1三河)、デクアン・ジョーンズ(元NBA)らが活躍した。2024年、神戸港に完成する新アリーナに本拠地を移す。
(浮田信明)