乗客ら107人が死亡したJR福知山線脱線事故から4月25日で丸17年となるのを前に、事故現場にある慰霊施設では犠牲者を悼む「追悼のあかり」が実施されました。
「4・25追悼のあかり」はJR福知山線脱線事故の犠牲者を悼むとともに、事故の再発防止を願い遺族らが事故の前夜に実施しているもので、ローソクに火を灯して祈りが捧げられます。
8回目となることしも事故現場にできた兵庫県尼崎市の慰霊施設「祈りの杜」には遺族やボランティアが集まり「わすれない」などの文字を約600個のローソクで形づくるなど準備を進めていきました。
実行委員会の上田誠さん:「事故を風化させてしまって事故が忘れ去られてしまうことによって、また同じ事故が繰り返されるということは僕たちが一番危惧することですし、もうあんな悲惨なことは二度と起きてほしくない。それが事故で亡くなった命が生きた意味でもある」
2021年と2020年は新型コロナウイルスの影響で慰霊式が中止となりましたが、脱線事故から丸17年となる今年4月25日は3年ぶりに「祈りの杜」で追悼式典が営まれます。