瀬戸内海に春の訪れを告げるイカナゴのシンコ漁について、兵庫県は17日、今シーズン、県内全域で「平年を下回る」と予報を発表しました。
イカナゴのシンコは、5年ほど前から深刻な不漁が続いていて、従来1万トンに上る漁獲量は、ここ数年、1000トンに満たないほど落ち込んでいます。 兵庫県は毎年、瀬戸内海でイカナゴの捕獲調査を行っていて、今シーズンに向けた調査では、産卵量は昨シーズンに比べおよそ3倍増えたものの、まだ、平年と比べると回復には至らず不漁になるという予報を発表しました。
低水準の中でも、昨シーズンを上回る予報となったことについて、県は漁の期間の短縮や水質改善を行っていることが要因ではないかとしています。