2019年、神戸市兵庫区のビルでエレベーターを点検中に、男性従業員が機械の下敷きになって死亡した事故で、遺族が1月27日、勤務先の会社などに対し、およそ1億6000万円の損害賠償を求める訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは、事故で夫の春名義幸さん(当時48)を亡くした妻の直子さん(49)ら遺族の4人です。
この事故は2019年2月、神戸市兵庫区にあるビルで当時、日立ビルシステムに勤務していた春名義幸さんが点検作業をしていたところ、別の従業員が誤ってエレベーターのかごを高速で動かし、上から降りてきたおもりに義幸さんが頭部を挟まれて死亡したものです。
遺族は会社が安全配慮義務を怠ったなどとして、日立ビルシステムと当時一緒に作業をしていた従業員に対し、合わせておよそ1億6000万円の損害賠償を求めています。
日立ビルシステムは、「訴状が届いていないので、コメントできない」としています。