おととし11月、尼崎市で、対立する神戸山口組系の組長ら2人を拳銃で撃ったとして殺人未遂などの罪に問われた山口組系の幹部ら2人に対し、神戸地裁は懲役18年を言い渡しました。
特定抗争指定暴力団山口組系「司興業」の幹部の男(53)と組員の男(55)は、おととし11月、尼崎市の路上で、神戸山口組系「古川組」の組長ら2人を殺害しようと、手や足を拳銃で撃って重傷を負わせたとして殺人未遂などの罪に問われました。
これまでの裁判で2人は「殺意は全くなかった。威嚇するつもりだった」として傷害罪にとどまると主張していました。
19日の判決で神戸地裁の小倉哲浩裁判官は、「殺傷能力の高い拳銃を使用していて、死亡する危険性を認識していなかったとは考えにくい」と指摘。
さらに「住宅街の路上で拳銃を発射し、地域社会に大きな不安を与えた責任は重大」などとして、2人に懲役18年を言い渡しました。