南あわじ市では、特産品の「手延べそうめん」の生産が最盛期を迎えています。
太陽の下でまばゆく光る真っ白なそうめんが冬の乾いた風に揺れています。 こうして冬の外気にさらされた麺は強いこしと共に豊かな甘みが生まれるそうです。
南あわじ市福良の柏木製麺所では午前2時ごろから作業を開始、2本の箸を巧みに操り麺を細長く引き延ばした後、天日で乾燥させています。
そうめん作りは江戸時代、奈良の三輪地方から製法が伝えられたのち明治時代には漁師の副業として盛んとなりました。
ピーク時にはおよそ60軒あった業者も今では12軒までに減ってしまいましたが、昔ながらの製法を引き継ぎ生産を続けています。
すっかり地域に根付いた手延べそうめん作りは4月末まで続くということです。