参拝一番乗りを目指して境内を走り抜ける西宮神社の恒例の「福男選び」は、新型コロナウイルスの影響で去年に続きことしも中止となり、訪れた参拝者たちは走らず歩いてお参りをしました。
西宮神社の福男選びはことしも中止が発表されていましたが、それでも開門の1時間前の午前5時には20人ほどが集まりました。
商売繁盛の神様「えべっさん」の総本社である西宮神社の福男選びは江戸時代から続く伝統行事で、午前6時の開門と同時に参拝者が境内を駆け抜け本殿までの1番乗りを競います。
しかし、新型コロナウイルスの影響で去年に続いてことしも中止となりました。
そして迎えた午前6時。 開門と同時に参拝者500人が境内を走ることなく歩いて本殿に向かいます。
ことしは子どもたちにも開門を間近で見てもらおうと、先頭に「ユニバーサルスペース」が設けられ、ベビーカーの親子連れや小学生らが歩きました。
福男は選ばれませんでしたが、参拝者たちはおよそ230メートルの石畳を歩いて、本殿にたどり着くと、商売繁盛や幸運を祈願して手を合わせていました。
西宮神社の福男選びは終戦直後に7回と、1966年と67年にも中止となっています。