2020年、尼崎市で神戸山口組系の組長ら2人を拳銃で撃ち殺害しようとした罪に問われている山口組系幹部ら2人の裁判が神戸地裁で始まり、2人は「殺すつもりはなかった」と起訴内容を否認しました。
殺人未遂などの罪に問われているのは、特定抗争指定暴力団山口組系「司興業」の幹部で、無職の藤村卓也(ふじむらたくや)被告(53)と、加藤伸治(かとうしんじ)被告(55)の2人です。
起訴状によりますと、2人は同年11月、尼崎市の路上で、抗争状態にある、神戸山口組系「古川組」の仲村良松(なかむらよしまつ)組長(65)ら2人を殺害しようと拳銃で撃ち、重傷を負わせたなどとされています。
12日神戸地裁で開かれた初公判で2人は、「殺意は全くなかった。威嚇するつもりだった」と殺人未遂罪について起訴内容を否認し、傷害罪に留まると主張しました。
冒頭陳述で検察側は「2人は岡山県警の警察官を名乗って仲村組長を電話で呼び出し、背後から襲った」と指摘。
一方、弁護側は「仲村組長を痛めつけるための犯行だった」として2人の殺意について争う姿勢を見せました。