特定抗争指定暴力団の山口組と神戸山口組の分裂抗争を巡り、神戸山口組を離脱した中核団体「山健組」が山口組へ合流する方針であることが関係者への取材で分かりました。
「山健組」は2015年に山口組を離脱し、およそ3000人の勢力で神戸山口組を結成。山健組の当時の井上邦雄組長が神戸山口組の組長となりました。
2017年には神戸山口組から出た一部幹部が任侠山口組(「絆会」)を結成するなど三つ巴状態となっていました。
こうした中、関係者によりますと井上組長に反発し神戸山口組から離脱した中田浩司組長率いる山健組の関係者らがきのう、加古川市の施設で会合を開き、山口組の傘下に入る方向で協議したということです。
去年末時点で構成員は山口組がおよそ3800人、神戸山口組がおよそ1200人となっていて、山健組などの合流で神戸山口組側の勢力は半分ほどになると見られることから、警察は抗争に与える影響が大きいとして警戒を強めています。