気象庁が線状降水帯に関する新情報 6月17日から運用開始

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気象庁は、6月17日午後1時から、大雨に関する避難をいち早く線状降水帯というキーワードを用いて避難を促す新しい情報の運用を開始します。

神戸地方気象台 小林和樹 防災管理官「気象庁ではこの出水期から線状降水帯というキーワードを使って、大雨による災害発生の危険度が急激に高まっていることを顕著な大雨に関する気象情報としてお伝えすることになりました」

線状降水帯とは、同じ場所で激しい雨を長時間降り続けさせる雲の塊です。

小林和樹 防災管理官「まずこのスライドです。これは令和2年7月豪雨の時の状況を表しています。九州の西海上で発達した積乱雲が次々と内陸の方に向かって進んでいるのが分かります。この時の雨雲の状況を気象庁では、線状降水帯と呼んでいます」

小林和樹 防災管理官「気象庁のHPで雨雲の動き、今後の雨というページで線状降水帯が発生している場所を赤い楕円で表示することができます」

 

去年7月の九州豪雨で氾濫した球磨川では、午前4時50分に大雨特別警報が。午前5時55分に氾濫発生情報が発表されました。もし、当時線状降水帯情報が存在したら氾濫が発生する3時間以上前に発表。

このような情報が出ていたと想定されます。

小林和樹 防災管理官「兵庫県南部では線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で、降り続いています。命に危険がおよぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっています」

線状降水帯の情報は、5段階の警戒レベルの4相当です。ちなみに5月20日から避難勧告がなくなり、避難指示に一本化されています。

小林和樹 防災管理官「警戒レベル4相当というのは、危険な場所から全員避難を開始するタイミングにあたります。危険な場所は、土砂災害警戒区域や浸水想定区域などが挙げられます。そういうところにお住まいの方々は、全員避難を開始するタイミングです」

線状降水帯に関する情報は、6月17日から運用を開始します。

小林和樹 防災管理官「これから特に注意していただきたいのが右の天気図のように梅雨前線が近畿地方に横たわるような時、もしくは近畿地方を通過するような時です。このような時は大雨により災害発生の危険度が高まりますので、気象台が発表する防災気象情報などを参考に早め早めの行動につなげていただくようよろしくお願いいたします」

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