【センバツ】21世紀枠 東播磨高校 巻き起こせ!"ヒガハリ旋風"

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兵庫県稲美町にある県立東播磨高校。
1974年創立の公立校で、春夏通じて、初の甲子園出場を決めました。
チームの中心は、部員36人をまとめるリードオフマンの原正宗キャプテンです。

原 正宗 主将
「これまで制限された中で野球をやってきたので甲子園の舞台で爆発させたいとワクワクしています。全ての公立高校の先頭となって目標となる野球ができたたらなと思う。」

去年秋の県大会で、チーム最高戦績の準優勝に輝いた東播磨。
学業と部活動の両立などが評価され、兵庫勢では2016年の長田以来、3校目となるセンバツ21世紀枠に選ばれました。

「うちの野球をやることを忘れないようにしないといけない。そうしたら勝手に結果はついてくるから。」

チームを率いるのは福村順一監督。
前任の加古川北高校を2008年と2011年の2度、甲子園に導きました。
新型コロナウイルスの影響で、練習が制限された環境では、打撃や守備、走塁の基本となるおよそ50本の動画を選手に送り、オンラインを活用した練習を実践しました。
自身3度目の甲子園は、母校を率いての出場となります。

福村順一監督
「(前回の甲子園は)10年前の話なので、自分自身その日にならないとわからない気持ちもするが、楽しみという気持ちが強いですね。」

“福村野球”の真骨頂は「超攻撃型の走塁野球」。
実力ではかなわない強豪校を倒すため、機動力を徹底的に鍛え、去年秋の県大会では6試合で14盗塁。
隙があれば、次の塁を狙う姿勢が、相手守備の乱れも誘います。

福村順一監督
「うちがやれる野球というのは足を中心とした野球になってくる。チームカラーは紫なので、紫の風を甲子園に吹かすことができれば、全力疾走ができれば、それが勝利につながってくると思う。」

チームの大黒柱は、エースの鈴木悠仁投手。去年秋の県大会では、51イニングを投げて自責点3。
抜群の安定感を誇りました。
これまでの球速は最速139キロでしたが、ひと冬を超えて、球速が140キロを超えるようになりました。

鈴木悠仁投手
「144キロ出ました。体づくりを重点的にしたので、球の速さ、強さが出るようになった。」

鈴木投手をリードする田中慎二捕手も間近で鈴木投手の成長を感じています。

田中慎二捕手
「一球一球、球の強さがパワーアップして フィールディングとかピッチング以外のところで、すごい成長しているのを感じているので良い状態だと思う。」

進化を続ける鈴木投手。甲子園では、強豪相手に、真っ向勝負を挑みます。

鈴木悠仁投手
「直球主体で、どんどん押していきたい。まず一つ勝つことから。ベスト4まで行きたいと思う。」

東播磨の初出場に地域も盛り上がりを見せています。グラウンド脇の民家の窓には、「いざ甲子園」と書かれた激励のメッセージが。

住民の男性に話を聞きました。

近隣に住む阪本さん
「応援というか、行けないので、ここから見て今日もよく頑張ってるなと。父兄よりも私の方が近い」

阪本さんが書いたメッセージは、「ヒガハリ旋風93」や「明日に向かって打て」などもあり、メッセージの更新は、センバツ終了まで続けるつもりです。

「私も孫が高校生2人おるから。去年コロナで春も夏も中止になっているから。勝っても負けても良い試合をしてほしい」

今月、明石市で開かれた兵庫県高野連主催のセンバツ壮行会。甲子園に出場する神戸国際大付属と東播磨の関係者らが参加しました。

壮行会は感染対策で、人数を制限しての開催となり、両チームのキャプテンに選抜旗が手渡されました。

原 正宗 主将
「甲子園に出られなかった高校とセンバツに出られる権利すら得られなかった先輩の分までしっかりやならいといけないなと自覚が出てきました。」

東播磨のグラウンド脇の通路には、選手が1人ずつ植えたチューリップの鉢が並びます。
鉢には選手それぞれの目標が書かれています。

原 正宗 主将
「チューリップは厳しい冬を乗り越えて春に花が咲く、ともに過ごしていくための相棒として育てている。甲子園で勝つためには、日本一のリードオフマンのようにチームを引っ張っていかないといけないので、高い目標を書きました。」

学校の歴史に新たな1ページを刻んだ東播磨。甲子園では「ヒガハリ旋風」を巻き起こします。

「甲子園で校歌を歌うぞ!ヨシ!」

-2021年3月17日放送「情報スタジアム4時!キャッチ」より

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