3分で学ぶ防災コーナー。
台風シーズン真っ只中。神戸地方気象台の地域防災官に台風の備えを聞きました。
台風で考えられる被害と言えば、大雨による土砂災害。低い土地や道路のアンダーパスなどの浸水害や川があふれる洪水害。暴風域や強風域で発生することの多い暴風害。海で発生する波浪害や高潮害があります。
①情報収集
(神戸地方気象台 河野俊一地域防災官)
気象庁のHPでは、経路図などを中心とした台風情報や今後の警報が発表される可能性を表す早期注意情報や、現象の一番強いところを表す危険度を色分けした時系列がある。
私たちのまちが警報級の雨や風になる可能性は?
「早期注意情報」と検索すると、気象庁のHPにたどりつき、市町村ごとに情報が表示。警報が出る可能性があるかを5日先まで知ることができます。
②事前の準備
1. 家の外側の対策
風で飛ばされそうなものは、植木などがある場合は飛ばないように固定したり、家の中に格納することが重要になります。
2018年の台風21号では、飛んできたものが窓を突き破り、マンションの8階の部屋にいた女性が亡くなりました。飛来物や割れたガラスから身を守る対策が必要です。
2. 家の内側の対策
窓や雨戸はしっかりと鍵を閉めて固定する、必要に応じて補強しておくことが大事になります。
(警視庁警備部災害対策課ツイッター)
補強が間に合わない場合は、応急処置として段ボールと養生テープで覆います。段ボールがない場合は、カーテンを閉めて洗濯ばさみなどで止めましょう。
(河野さん)
溝や排水溝などは掃除をして、水はけをよくしておくことも重要になります。
自分の家がどんな災害の危険性があるかや、避難場所をハザードマップなどで普段から確認しておきましょう。
③台風への備え
事前の準備として、水や食料、ラジオや懐中電灯、電池など、停電や断水への備えが必要です。
(河野さん)
救急医薬品、普段皆さんが使ってる常備薬、新型コロナウイルスを考慮してマスクなどこういったものも必要になります。
避難を想定して現金、預金通帳、印鑑、身分証明書、衣服やタオルなども備えておきましょう。
(河野さん)
こういった準備をしていただいて台風に備えていただくことが重要だと思います。
-2020年9月29日放送「情報スタジアム 4時!キャッチ」より