阪神1ー2x広島 (延長11回) (31日 マツダスタジアム)
阪神は9回2死から同点に追いついたが、延長11回に能見が野間にサヨナラ打を許した。阪神は今季初のサヨナラ負け。
阪神打線、床田に沈黙
広島先発の床田(尼崎市出身)は7回を無失点に抑えた。31日のサンテレビボックス席で解説を務めた真弓明信氏(太平洋・クラウンー阪神—阪神監督)は、「5月に広島が躍進したのはピッチャーが良かったから」とした上で、「床田はアウトコースとインコースを投げ分けている。球も低めに集まっている」と評価した。しかし7回裏に代打を送られ床田は交代。真弓氏は「無失点だった先発投手を替えると、後にどんな良いピッチャーが来てももつれるケースが多いんですね。これが不思議なんですよ」と“予言”したが、その通りの展開に。
「ボール球でもヒットに」
阪神先発の西は0ー0の5回2死2塁で菊池を迎えた。真弓氏は「菊池はボール球でも平気でヒットにする」と警戒したが、菊池はセンター前に先制タイムリー。「打球が西に隠れて見えなかったのか、センター近本のチャージが遅くなり、走者が床田でもホームに帰って来れた」。
「上本がよく走った」
阪神は0ー1の9回2死から上本がヒット。代打高山のライト前ヒットで3塁に進んだ。真弓氏は「ライト鈴木は肩がいいのに、よく上本は3塁まで来てくれたね。相手はいやですね、サードまで来るのは」と絶賛。直後、梅野のタイムリーで阪神は追いついた。
福留は時間がかかる?
42歳福留が「右ふくらはぎの張り」(球団発表)のため途中交代し病院へ。真弓氏は「年齢くると間違いなくふくらはぎに来ます。(回復まで)けっこう時間かかります」と断言。
「阪神は互角に戦った」
真弓氏は「延長に持ち込んだが、もうひと押しできなかった。しかし広島の強力打線を途中まで1点に抑えて勝機はあった。互角に戦った」と評価した。
6月1日もマツダスタジアムで午後2時から広島ー阪神戦が行われる。予告先発は阪神が岩田。広島はジョンソン。
(浮田信明)