阪神2ー4ヤクルト (6日 明治神宮野球場)
阪神は先発青柳がリズムに乗れず4失点。連勝は「3」でストップした。
レジェンド招き節目の中継
この日はサンテレビがタイガース中継を開始してちょうど50年目にあたる。 放送席には、共に野球殿堂入りの小山正明氏(阪神ー東京・ロッテー大洋—阪神コーチ)、福本豊氏(阪急—阪神コーチ)の両レジェンドを迎えた。
“投げる精密機械”小山氏は通算320勝(歴代3位)、通算完封勝利74(同3位)、通算無四球試合73(同2位)の大投手。
“世界の盗塁王”福本氏は通算盗塁1065(歴代1位)、通算安打2543(同5位)。通算本塁打も208本放ち阪急の黄金期を築いた。 中継50年について小山氏は「すごいね。タイガースにも貢献している」。福本氏は、背番号「50」の青柳がマウンドに上がったことで「うまいこと合いましたね」と笑顔を見せた。
「青柳は球離れが早い」
阪神の先発青柳は初回自らの悪送球をきっかけに2点を失い、4回には村上に2ランを浴びた。小山氏は「前回完封時より球の切れがない。投球時の球離れが早いのでフォロースルーが小さくなり、球を目標へ運べず、コントロールが定まらない」と分析した。一方で小山氏は今年の阪神に完投が多いことを評価。自らは歴代5位の通算290完投を記録した。「矢野監督は投手の状態を見て完投させている。完投はピッチャー冥利に尽きる。誇りなんです」。
相次ぐエラーに「情けない」
6回、ヤクルト三塁手村上のエラーで阪神は2点を奪い、続いて一塁手川端もファールフライを落とした。福本氏は「情けないね〜。自分から声を出したのだからちゃんと行かないと」。小山氏も「凡エラー。ここのところ球界全体で内野手の平凡なエラーが目立つ」と苦言。
「5割キープでV争える」
連休中に阪神は3位に急浮上し、貯金もできた。小山氏は「よく盛り返した。DeNA様々やね」。福本氏は「5割あれば優勝争いに参加できる」と今後の戦いに期待した。
サンテレビは1969年(昭和44年)5月1日に開局し、同年5月6日に阪神戦を初中継(阪神×広島 甲子園)。試合終了まで放送した。これまで放送した阪神公式戦は3388試合(リレー中継含む)。パ・リーグ戦などを加えると4209試合にのぼる。
7日も神宮球場でヤクルトー阪神戦が行われる。予告先発は阪神が秋山、ヤクルトは原。
(浮田信明)