阪神淡路大震災から20年となる2015年1月17日、サンテレビでは震災に関する様々な特別番組を放送します。
震災で命を失った 6434 人をはじめ復興過程で亡くなった多くの方々への追悼、災害に強い街づくりや防災意識の向上など、被災局として20年を振り返りながら震災の経験や教訓をさまざまな世代に伝えます。
被災局サンテレビの記録と記憶
午前3時~5時30分
サンテレビに残る1995年1月17日当日の震災に関する貴重な映像を、2時間30分のVTRにまとめ放送。
震災を経験していない若手スタッフが制作に携わることで、震災の教訓を“伝える側”の若い世代にも継承します。
阪神淡路大震災 1.17のつどい(生放送)
午前5時30~6時15分
神戸市中央区の東遊園地から市民のつどいの様子を生中継。
震災犠牲者の数と同じ6434本の灯ろうを「1.17」の形に並べ、犠牲者に鎮魂の祈りを捧げます。
「慰霊と復興のモニュメント」で行われる「追悼の集い」の模様も紹介。
【出演】
MC:木内亮/影谷かおり(ともにサンテレビアナウンサー)
ゲスト:伍芳(中国古箏奏者)
防災セミナー・災害から命を守るために
午前10時~11時30分
自然災害から自らの命を守るためにどのようにして防災意識を高めるのか。
地域に根ざした放送局としてメディアが果たすべき役割とは。
2014年12月に防災に関する専門家などを招いて行われた防災セミナーの模様を伝えます。
【出演】
河田惠昭 (人と防災未来センター センター長)
室崎益輝 (兵庫県立大学 防災教育センター長)
中貝宗治 (豊岡市長)
磯辺康子 (神戸新聞社報道部デスク兼編集委員)
宮田英和 (サンテレビジョン取締役)
兵庫県追悼式典中継(生放送)
午前11時45分~12時35分
厳かに犠牲者の御霊を追悼するとともに、次代を担う子どもたちからのメッセージを発出するなど、1.17を忘れず未来へ伝えていく追悼式典が1月17日に兵庫県公館、HAT 神戸の2会場で開催されます。
サンテレビでは兵庫県公館での式典の模様を生中継でお伝えします。
ダイジェスト 1.17のつどい
ひる12時35分~1時
早朝に行われた東遊園地からの「1.17のつどい」をダイジェストで放送します。
いま、防災を考える ~阪神淡路大震災から20年~
午後1時~1時55分
関西独立局5局が各府県の災害への取り組みをそれぞれ取材。
VTR を元に防災アナリストの意見を伺いながら関西の防災について見直します。
阪神・淡路大震災 20 年 1.17チャリティーマッチ
KOBE DREAMS VS JAPAN STARS(生放送)
午後2時~4時
J リーグ・ヴィッセル神戸の現役、OB 選手とサッカー元日本代表選手が対戦するチャリティーマッチを生中継。
【参加予定】岡田武史/永島昭浩/和田昌裕/三浦知良/岡野雅行/三浦淳寛/宮本恒靖/吉田孝行
【実況】湯浅明彦(サンテレビアナウンサー)
*参加予定選手・スタッフは急遽変更となる場合があります。
ありがとうジロー 愛犬と全国巡り被災地支援(再放送)
午後4時~4時55分
阪神・淡路大震災の救済募金のために愛犬ジローを連れて日本各地を回った蒲谷哲さんの活動を描いたアニメ映画を、制作スタッフのドキュメンタリーを交えて伝えます。
震災20年報道特別番組 -記憶の再生・揺れた街から-(生放送)
午後5時~7時
阪神・淡路大震災発生から20年にあたるこの日を、6434人にのぼる犠牲者への追悼と20年の歩みを振り返る時間として、スタジオと被災地を中継で結ぶほか、さまざまなテーマで震災を見つめなおします。
◯被災地から中継
阪神・淡路大震災の被災地の中でも最も犠牲者が多いとされる神戸市長田区に中継カメラを出し、震災発生時刻から12時間後にあたる午後5時46分の被災地の様子を生中継でスタジオと結びます。
◯二十歳の旅立ち~震災20年を生きて
震災の前後に生まれ、震災20年の年に成人式を迎える若者たちを取材。震災を記憶していないにもかかわらず、運命や責任感など、様々な思いを抱きながら生きてきた二十歳の旅立ちを見つめます。
◯“再生の街”千歳地区 ~遺族の20年~
震災で9割の住宅が倒壊・焼失し、47人が亡くなった神戸市須磨区千歳地区。震災で息子を亡くした同地区に住む男性を取材。地域で住民同士の交流を深める様々なイベントを行う傍ら、地域の中学生に震災について語る活動を追います。
◯企業の震災復興20年 あの日からきょうへ
震災は神戸の経済にも大きな影響を与え、地元企業の在り方や運営にも多くの課題と教訓を残しました。
地元企業は危機を乗り越えようと努力を続けなくてはならない状況が強いられました。これらの問題を取り上げ、地元企業の活動を紹介するとともに、課題や教訓をどのように乗り越えてきたか、今後に引き継いでいくのかを探ります。
◯作家が見た震災20年
小説「ハゲタカ」を執筆した真山仁は神戸市在住。阪神淡路大震災を神戸の自宅マンションで経験した真山仁は去年、震災をテーマにした小説「そして、星の輝く夜がくる」を発表するなど精力的に文字を通して地震や災害と向き合っています。スタジオでは、作家・真山仁が感じた震災20年を語っていただきます。
揺らぐ“終の住み家” ~借り上げ復興住宅 それぞれの選択~
午後7時~7時55分
阪神淡路大震災で家を失い、避難所や仮設住宅を転々とし、ようやくたどりついた安らげる場所「すまい」。
しかし、たまたま入居した先が借り上げ住宅だったという理由で、いま、転居への不安を抱えながら暮らす入居者は数多い。
「終の住み家」となるはずだった住まいを、何故追われなければならないのか。
震災後、急ピッチで建設が進められながらも間に合わなかった復興住宅の不足分を補うために、積極的に導入されたはずの「借り上げ住宅制度」。
20 年が経ち、なぜ今、被災者が再び住まいの安心をおびやかされてしまうのか。今なお残る震災の爪痕を伝え、制度を検証します。
本作品は、サンテレビが開局45年目の記念事業として製作。
阪神・淡路大震災から20年目となる2015年1月17日にテレビドラマ放送及び同日から神戸・大阪・東京の劇場で「劇場版 神戸在住」を公開します。
この『神戸在住』で実施する地上波テレビ放送と劇場公開の同日展開は、日本のメディア史上初の試み(国内ではCS放送や配信と劇場公開が同日展開された例はある)。
本作品の原作は、日本漫画家協会賞新人賞を受賞した木村紺の同名コミック。
ヒロインの辰木桂(たつきかつら)を演じるのは映画『小川町セレナーデ』、同『アオハライド』と出演作が立て続けに公開される注目株NO1女優の藤本泉。
浦浜アリサ、松永渚、柳田小百合といったフレッシュな面々に加え、菅原永二、松尾貴史、愛華みれ、田中美里、竹下景子ら実力派が脇を固めます。
監督は『She’s Rain』の白羽弥仁。
再生のメッセージも込め、“震災の記憶”と“いまを生きる”というメッセージを現代から未来へと、神戸から全国に伝えます。
【あらすじ】
神戸の大学の美術科に通う東京出身の辰木桂(藤本泉)。
ナイーブかつ関西気質の違和感も手伝ってなかなか心を開くことができない彼女はある日、車椅子のイラストレーター、日和洋次(菅原永二)と出会うことで心境に変化が生じる。
しかし、桂は日和が命の砂時計を刻んでいることを知ってしまい…。