2020年1月17日(金)19時00分~19時55分
6434人が犠牲となった阪神淡路大震災からまもなく4半世紀。関西でフリーアナウンサーとして活躍する松本純(元サンテレビキャスター)には今も忘れられない少年がいる。震災当時、神戸市東灘区で近所に住んでいた同級生・名城祐次君だ。当時小学5年生だった名城君は同居する両親や弟、祖母の家族4人を一度に亡くし、神戸から遠く離れた豊岡に引っ越してしまった。松本は子どもながら同級生がそのような状況になったことに衝撃を受け、ずっと忘れることができなかった。名城君は一体どのような大人に成長し、どのような暮らしをしているのだろうか。
松本はキャスターを務めていたサンテレビのニュース番組を通して、名城君と再会することに成功。名城君は4年前に結婚し、名古屋で「地震が発生すると自動的に停止する電気ブレーカー」の技術者として幸せに暮らしていた…。
番組では名城君の元担任や元同級生、親族などを丁寧に取材。24年ぶりに開かれた同窓会の模様や、母校で自身の体験を初めて語った授業の様子のほか、名城君の地震後の人生を振り返るとともに震災で失ったものと震災で得たものについて考える。
なお、厚生労働省の調査によると震災で両親を亡くした子どもたち(いわゆる震災孤児)は68人いると言われているが、その後の成長などはほとんど明らかにされていない。名城君はこれまでメディアの取材を一切拒否していて、サンテレビが初めての取材となる。番組では名城君を通して、震災孤児の支援のあり方についても考える。