阪神淡路大震災25年 特別番組

2020年1月17日(金)21時00分~21時55分

阪神淡路大震災をきっかけに生まれたひとつの言葉がある。
「震災障害者」。
それは、震災によって障害を負い体が不自由になった人たちのことだ。
6434人が亡くなった阪神淡路大震災では、10,683人が重傷を負った。
建物の再建が進み、街が復興していく一方で、体に残された傷は消えることはない。抱えた思いを共有するすべはなく、世間から忘れ去られた存在だった。

阪神淡路大震災25年 特別番組

転機が訪れたのは2007年。発災当時から阪神淡路大震災の被災者を支援し続けてきたNPO法人「よろず相談室」が集いを開いたことをきっかけに、震災障害者同士につながりが生まれた。これまで、同じ思いを抱える人と出会い、境遇を語り、時間を共にすることで少しずつ心を癒してきた。

阪神淡路大震災25年 特別番組

しかし、震災障害者という概念がなかった当時、負傷者のその後を知るすべはなく、障害が残った人が何人いるのか、その人たちがどんな生活を送っているのか、震災から25年を迎える今も正確には分かっていない。

阪神淡路大震災25年 特別番組

番組では、震災で倒壊した自宅の下敷きになるなどして障害を負った3人の震災障害者を取材した。変わってしまった自分の体と向き合いながらも前に向かって歩むそれぞれの日常に密着。同じ境遇の仲間や、支えてきた妻、友人たちとのあたたかな日々の中に見え隠れするそれぞれの震災の傷とは―。

阪神淡路大震災25年 特別番組

<ナレーション>
谷口英明

JavaScriptをOnにしてください