議事1 番組視聴・合評
「記憶をつなぐ親子のバトン ~震災で失った兄への思い~」
3月10日(日) 21:00~21:30
審議番組概要
2024年1月17日で阪神淡路大震災から29年。震災を経験した人の割合は年々減り続け、教訓の継承が課題となっている。そんな中、震災の語り部活動を続ける高齢の父親の思いを受け継ごうと自らも語り部になることを決意した息子。その息子が震災で兄を亡くしたつらさや命の尊さについて講演活動などを通して後世に語り継いでいくことをテーマにした特別番組を放送
▽ 人生を変えた震災
▽ 兄の夢を受け継いだ同級生
▽ 父の背中を追い、語り部となり若い世代に経験を語り継ぐ
委員の主な意見(要旨)
- 「子どもは親から語り部をなぜ受け継ごうと思われたのかをもうちょっと掘り下げてほしかった」
- 「お兄さんの死についての細かい描写が印象に残った」
- 「語り部のお父さん、受け継いだ息子、それを孫に伝えていくというところは多世代にわたっていて、それぞれの思いを短い時間の番組でよく引き出せていた。」
- 「『震災で失った兄への想い』とサブタイトルがあるので、お兄さんに対するキャラクターをもっと出してあげてもよかったのでは」
- 「親から子へ受け継ぐことの重みが伝わりにくい印象を感じた部分があった」
- 「子を失ったお母さんの意見も聞きたかった」
- 「語り部の方が在日外国人であるのでそれについてはほとんど触れられていない。その人達でしか味わえなかった話もきっとあるはず。そのあたりにも焦点を当ててほしかった」
- 「親から子に何をつなぐか、ただ震災を忘れちゃいけないということだけではなくて、次の世代に伝えたいものをもう少し出してみても良かったと思う」
- 「親が体験したことと子が体験した時は年齢の差もあり感じ方が違う。バトンをつなぐだけのものではなくて歴史的な時間的なバトンというものを入れてみては」