番組審議会

第472回 放送番組審議会

開催日  2018年11月13日(火)
出席委員 7人

議事1 報告:再免許にあたって
配布した書面をもとに総務省からの要請内容について説明した。

議事2 以下のことについて番組視聴・説明・意見交換した。
①サンテレビニュースに対して視聴者からの意見
(公務員の事件報道など)について
②被害者の実名報道について
③被害者のSNS写真について

審議番組概要
①は「女性職員が小2男児にバットで殴られる」、「中学の教員逮捕と懲戒免職の続報」、「病院で刺傷事件」という3つのニュースを映像で視聴した。このニュースを見たそれぞれの視聴者から「男児の発達障害は言う必要があるか」、「校舎や学校内の映像を流す必要があるのか」、「精神科への通院歴は不要ではないか」といった意見が寄せられたことを紹介し、委員からの意見を求めた。
続いて「三田市の女性殺人事件」と「女性の遺体が加古川市のダムで発見された事件」のニュースを視聴した後、「②被害者の匿名報道を徹底したこと」と「③被害者のSNS写真を、代理人を通じて遺族の許可が下りてから使用したこと」を局側から説明し、委員からの意見を求めた。

委員の主な意見(要旨)
    ①サンテレビニュースに対して視聴者からの意見について
  • 「発達障害だからすべて攻撃性が高いとは思わないが、中には攻撃性の高い人間はいると思うので、攻撃性が高いことを別の言い方があればそれで言う必要はあると思う」
  • 「防犯の意味では学校名や地区を出す必要はあると思う。萎縮する必要はない」
  • 「画面と伝えている内容が一致しなかったので受け取り方がかなり違う」
  • 「知る権利から過度な自主規制をする必要はないと思うが、今回発達障害を言う必要があるのかどうかは画面を見て疑問に感じた」
  • 「テレビの場合、映像が偏見を助長する要素が強いので、より丁寧に報道するべきだ」
  • 「校訓の碑の映像は制作側のあおる意図を感じてしまう。映像や音声の扱うには丁寧さが必要だ」
  • 「視聴者の意見は聞いておく必要はあるが、だからといって全て言うのをやめようではニュースにならない」
  • 「テレビ映像のインパクトや拡散性は強いものがあるので必要最小限で節度ある放送を期待したい」
  • 「テレビのニュースでは短く放送しなければならない中での選択だったと思うが、2回目以降は控えたということなので今後は控えてほしい」
  • 「公人だからすべて出していいというのはケースバイケースなのでトータルで判断してほしい」
  • 「報道で心に傷を負うことになったら誰がケアできるのかと思う。どこまで伝えるべきかよく考えるべきだ」
  • 「発達障害とだけ伝えるのではなく、言うのならその場で発達障害とはこういうものですという説明をきちんとするべきだ」
  • 「“発達障害があり、警察に通報した”とテロップで見て耳で聞くと、強いインパクトを与えてしまうので配慮する必要があった」
  • 「幅広い方が精神科へ通われるいま、なぜ報道するのかということを考える必要がある」
  • 「インターネットやSNSの時代にインクルーシブ、包摂型の社会をどうやってつくっていくのか報道機関が学んでいくことが大事だ」
  • ②被害者の実名報道について
    ③被害者のSNS写真について
  • 「被害者の家族に及ぶ被害ということからもテレビでは被害者の実名と顔写真は不要ではないか」
  • 「テレビは映像の印象が強くプライバシーのことがあるから難しい問題だ」
  • 「SNSや防犯カメラで映像が簡単に手に入る時代だけに被害者のSNS写真や防犯カメラの映像を放送するかどうかは丁寧に検討するべきだ」
  • 「報道自粛の要請は今後強くなると思うので、被害者への配慮はあってしかるべきだ」
  • 「今回のサンテレビの対応は必要なことであり、よかったと思う」
  • 「テレビ番組も簡単に録画することができて残る時代なので、テレビも文字で残るという記録性が高い新聞並みの編集方針について議論することが必要」
  • 「社会のために必要ならば写真も出し、社会のために特に必要がないものであれば出さないという判断を局がするのが正しい」
  • 「実名、匿名でマスコミ各社の対応はわかれ、途中から匿名の対応した社もある中、サンテレビの判断は一つの見識だ」
  • 「捜査機関が情報開示するのは必要で、それをマスコミ各社が自主的にきちんと判断することが大事だ」
  • 「映像を見て、あんなことだからああなってしまうというような解釈をしてしまう。こういうところから冤罪というのは生まれると思うのでさらに検討を加えてほしい」

議事3 10月度視聴者リポート(問い合わせ、意見、要望)について資料配布した。