議事 番組視聴・合評
特別番組「六甲山系豪雨災害から50年~語り継ぐ教訓~」
(2017年7月9日(日) 12:30~13:00放送分)
審議概要
放送日のちょうど50年前にあたる、1967年(昭和42)年7月9日、活発化した梅雨前線による記録的な豪雨で、神戸・阪神間の六甲山の多くの場所で土石流や、がけ崩れなどが同時発生し、98人が死亡、3万8000戸を超える家屋が被災した。番組では、当時の状況を振り返り、被害が拡大した要因を検証するとともに、国などが進めた総合的な土砂対策を紹介し、災害の恐ろしさと防災の重要性を発信した。
委員の主な意見(要旨)
- 「福岡と大分の大水害と重なって映像的に生々しくインパクトのある番組」
- 「市民の防災のための自主的な取り組みを紹介していたのが良かった」
- 「地元の放送局として過去に起こった災害を振り返り、災害への注意を喚起するのは必要なことだ。経験者の声もたくさん紹介していて、学識経験者のインタビューも丁寧にしていて、素晴らしい」
- 「過去の経験から何に気をつけるか、市民がどう関われるかを考えた構成だ」
- 「毎年豪雨による災害が起こっているので、他人事ではないと伝える放送は良かった」
- 「九州で起こっている映像と重なり、生々しい感じがした。タイムリーで身が引き締まる思いだ」
- 「豪雨に弱い街と訴える必要があるので、毎年、こういう番組を放送してほしい」
- 「災害当時の天気図を紹介していたが、分かりづらかった。昭和42年の水害は市民になじみがないので、どういうところでどういう被害が出たのか、地図で示すとか、もう少し地理情報と災害を結びつけたデータがあれば良かった」
- 「途中から国土交通省六甲砂防事務所のPR番組みたいになっていた」
- 「市民が見るには硬いところがある。キャスターが市民の話を聞くという演出の方が身近にとらえてくれるのではないだろうか」
- 「インタビューがとても力のある言葉だったので、BGMの音楽は必要だったのだろうか」
- 「災害時にどう行動したらいいのか語り継ぐべき教訓を県民に知らせた方が良かった。物足りなさを感じだ」
- 「30分にすごく内容が盛り込まれていて、せめて1時間の枠で放送して、1つ1つもう少し掘り下げてほしかった」
- 「山沿いの住民が気をつけることを、具体的に紹介してほしかった」
- 「地滑りがどうして起こって、どこが危ないのか知りたい。地域ごとに詳しく解説してほしい」
- 「土砂災害に関わる用語にはテロップを入れてほしかった」