震災20年特別番組「~忘れない あの日~被災局サンテレビの記録と記憶」
1月17日(土)3:00~5:30放送
審議概要
6434人の命が奪われた阪神・淡路大震災からこの1月17日で丸20年。当日サンテレビでは特別編成で臨み、午前3時から夜9時30分まで、総計14時間15分に及ぶ関連番組を放映した(統一タイトル「忘れないあの日」)。亡くなった方々への追悼、災害に強い街づくりや防災意識の向上、ドラマなどを通し、被災局として震災の経験や教訓をさまざまな世代に伝えようというもの。
このうち審議会で視聴したのは、未明に放映した「被災局サンテレビの記録と記憶」。1995年の1月17日当日に撮影した映像を2時間30分にまとめたもので、ナレーションや前後タイトル以外のBGMは排して、現場の映像・音声と、最小限に抑えた字幕のみで構成している。審議会では、約39分の短縮ヴァージョンを視聴、合評した。
委員の主な意見(要旨)
- 「『被災局』という言葉に、サンテレビがこの番組にかけている意味がよく現れている」
- 「作為を入れない映像は、生(なま)の現場の迫力。作り物では出せない。見ている者の想像力が試されている」
- 「空撮ではない地を這う目線が、素の現実、マテリアルの衝撃……20年たったからこそ見ることが出来る。今後もマテリアルのまま活用して欲しい」
- 「段差や液状化……当時の映像を残しているだけでもスゴイ。ぜひ全編を見てみたい」
- 「6434人という亡くなった方の数は、こういうひとつひとつの現場の積み上げで出来ていると、改めて考えさせられた」
- 「この映像を流すことに込められた鎮魂の思いは、非常によく伝わった」
- 「(説明がないので)震災を経験していない人に、あの映像がどれほど訴えられるかが課題。+αが必要ではないか」
- 「地図やルート図があれば、当時を知らない人にも分かり易かった」
- 「撮影場所と同じルートを辿って、いまの状況を撮る企画をやってみてはどうか」
- 「未来に向けて、震災21年もサンテレビには頑張っていただきたい」