議事 「サンテレビの放送番組全般について」
審議概要
冒頭、当社社長が「今年は、阪神・淡路大震災から20年という大きな節目。1月17日当日は、全社員総動員で取り組み、ほぼ終日にわたって関連の番組を放映した。当社が製作したテレビドラマとその劇場版も、この日に同時に放映・上映した。地上波としては初めての試みだったが、これまでのところまずまずの評価のようでホッとしている」「今後は当社が被災しても、情報を発信し被災者に必要な情報を届けるべく、放送基盤の強化を一番の課題として取り組む。また防災、減災のため、阪神・淡路大震災は日常的に、また今後30年以内に必ず起きるとも言われている南海トラフ地震関連については、日頃のリスク管理を訴えていきたい」などと話した。
これを受けて委員長が「この1月17日は、早朝から夜まで番組表が震災関係で埋まっているのを見て、力の入り方に非常に感動、その姿勢に心を打たれた。地方局らしい視点、新しい発見があって勉強になった。年の初めから大仕事を達成されたと思う」「テレビ(業界)全体では、年末年始の番組を見ると、倦んでいるというか、テレビが限界に来ていると思えるが、良い番組をつくっていけば、視聴者はチャンネルを合わせるはず」などと述べ、サンテレビの放送番組などを中心に、意見交換を行った。
委員の主な意見(要旨)
- 「1.17を一日中追悼する姿勢に感銘を受けた。20年という節目だが、これが終わりではないと印象づけてくれた」
- 「未明に放送されていた『記録と記憶*』は、(被災した)自分が20年前に戻るような、何とも言えない感動をした。映像の力は強い」
*被災局サンテレビの記録と記憶 当日午前3時~5時半まで放映した番組。震災当時の映像・音声と字幕だけで構成した。
- 「テレビの課題や可能性が見えてきているのでは。震災20年のこの報道が、今後のテレビの在り方に示唆を与えているのではないか」
- 「全ての媒体に言えることだが、新しい工夫を重ねていかないと、媒体としての力をドンドン失っていく。走りながら考えざるを得ない」
- 「タブレット端末で好きな時間に好みの映像を見る、好きな番組だけ録画して見ることが多くなった、という風に、若い人たちの影響を受けてテレビの見方が変わってきた」
- 「ニュース、時代劇など、他局では取り上げない番組をお願いしたい」
- 「通販番組が多い。営業事情もあるだろうが、その枠で良い番組の再放送などを望む」
- 「(1.17当日)他局が一斉に震災関連番組をやっているとき、サンテレビでは通販番組をやっていた。その日だけでも外して欲しかった」