議事 開局45周年特別番組「ニュースの足跡(あしあと) ~その時、メディアは」
(5月2日[金] 20時30分~21時54分)
審議概要
当社はこの5月1日に開局45周年を迎え、2日間にわたって記念の特別番組を放映した。このうち、報道部が制作した90分枠の生番組は、これまで当社が報じてきたニュースの中から5つの項目をピックアップ。各時代の記者たちが現場で直面した「メディアの問題」を提起すると共に、当時の熱狂を振り返り、今に残る教訓について考える、というもの。
ゲストコメンテーターにジャーナリストの青木 理氏、進行は、小濱英博・榎木麻衣の両アナウンサー。
「震災被災局の災害報道」「甲山事件から40年、犯人視報道は」「新型インフルエンザが猛威、神戸で初感染」のほか「問われる強制起訴制度」「特定秘密保護法でメディアは萎縮するか」を取り上げたが、当審議会では、前3項目までのテーマを約50分に編集した短縮版を視聴、合評した。
委員の主な意見(要旨)
- 「45周年の区切りに相応しい、力のこもった特別番組。時間があれば、全部見たかった」(複数意見)
- 「サンテレビならではの切り口で、メディアの自己確認と自省。周年記念特番に敢えてこうしたものを制作したのは素晴らしい」
- 「真剣に報道の在り方を取り上げて検討しているのは、よく伝わってきた。受け手の側の責任も考えさせられた」
- 「軽挙妄動の後の自省─メディアが繰り返すこの歴史を考える機会にはなる」
- 「『メディア』とは何を指すのか、また『過剰な報道』というが、何をもって『過剰』というのか、よく分からなかった」
- 「甲山事件などでは、サンテレビの当初の伝え方はどうだったのか、その辺りが出てくれば(もっと)分かり易かった」
- 「硬派の企画で評価できるが、時間の制約からか、やや突っ込み不足。メディアとしての立ち位置や課題等、テーマが絞れていなかった」
- 「問題提起はあったので、では今後どうしていくのか、という視点があれば、より説得力があった」
- 「地元に根ざしたたくさんのニュース、未来の報道に役立てて欲しい」
- 「この45年のうちに新しい媒体が出てきて、色々な見方がされるようになった。ネットも合わせて考えていく時代」