議事1 震災19年特別番組「忘れない あの日」
1月17日(金)の特番ダイジェスト(報道部制作分)
審議概要
6434人の命が奪われた阪神・淡路大震災からこの1月17日で丸19年。当日サンテレビでは、震災20年を前にした課題や取り組みをテーマに、特別番組を編成(統一タイトル「忘れない あの日」)。震災で家族を亡くした遺族に改めて心情を語ってもらうとともに、震災の体験や教訓を次世代に伝える様々な活動を紹介した。
審議会では、このうち報道部が制作した「阪神淡路大震災1.17の集い(午前5時30分~6時15分=生中継)」と、「NEWS PORT 1.17(第1部:午後7時~8時/第2部:午後9時~10時)=生放送」を、計約50分の編集バージョンで視聴、合評した。
「阪神淡路大震災1.17の集い」
◇神戸市の「1.17のつどい」の模様を、会場の神戸・東遊園地から生中継。地震発生時刻の黙とうのほか、「慰霊と復興のモニュメント」前の「神戸市追悼の集い」の模様も伝えた。審議会では、ダイジェストで視聴。
「NEWS PORT 1.17」放送時間を2時間に拡大
◇第1部:地震発生時刻の神戸の表情を伝えた冒頭部分と、震災前に発生を予測していた「報告書」の検証特集を編集視聴。
◇第2部:被災各地の「追悼の祈り(午前5時46分ドキュメント)」の部分を視聴した。
委員の主な意見(要旨)
- 「報告書の特集は印象的。鋭くて深い。震災に対する政治・社会的アプローチで、こういう切り口もあるのだと思った」
- 「いつ起こるか分からない災害に行政レベルでどう対応していくか、考えさせられた」
- 「報告書を生かしていたらどんなことが出来たのか、検証してほしい」
- 「問題を単純化しすぎ。地震予知にも、もっと多様な考え方がある」li>
- 「震災当時の状況を考えると、サンテレビの姿勢を支持したい」
- 「地震や津波の予知の問題は難しいが、サンテレビとしては取り上げるべきだろう」
- 「19年経って、東日本大震災もあり、阪神・淡路は遠くなったが、サンテレビが一貫して(報道)姿勢を持続しているのは賞賛に値する」
- 「色々な積み重ねと視点から報道が出来ていると、感心しながら見た」
- 「1.17に(放送)時間を確保。当時を振り返る映像や番組は大事だし、力作だった」
- 「映像が持つ力を改めて感じた。震災を知らない世代にとっても、大きいものである」
- 「若い人に(震災の)実感はない。風化の歯止めになるよう、(報道を)日々の生活に結びつけないと」
- 「(災害は)神戸や東北だけではないという意味で、全国に発信する義務と責務がある。全国に体験や教訓を発信する術はないか」