議事1 報道番組「NEWS PORT 3.11」
3月11日(月)21:00~21時55分放映
審議概要
東日本大震災から丸2年。被災地の現状を神戸の視点で見つめようと、「ニュースポート」を25分拡大した。
まず、MCの小浜アナウンサー自身が東北の被災地を訪れ、震災遺構(被災した建築物)の保存や取り壊し問題の現状をリポート。現在の神戸を顧みて、遺構が果たす役割や被災者心理を、有識者の意見も交えて検証した。
また阪神・淡路大震災の震災遺児を支援する拠点として、あしなが育英会が神戸市東灘区に建設した「神戸レインボーハウス」が、宮城県石巻市にも誕生することになり、その建設予定地や準備室の様子を取材。神戸のレインボーハウスが果たしてきた役割やこれまでの活動などと合わせて、遺児の心のケアについて考えた。
この他、平松愛理さんら神戸ゆかりのミュージシャンが被災地で行った支援の模様なども伝えた。
委員の主な意見(要旨)
- 「被災地で取材するには勇気も覚悟も必要だったろうが、見応えのある番組になった」
- 「神戸の、サンテレビならではの視点で、他局には出来ない番組」(多数意見)
- 「同じ被災を経験した街からという目線が色濃く反映されていて、それが番組の柱として貫かれていたのが良く分かるし、胸を打つ」
- 「現地の人の声がよく出ている。悩む核心がハッキリ見えた」
- 「外から客観的に見ているのではなく、一歩踏み込んでいる。安心感のようなものがあった」
- 「簡単には終われない問題ばかり。課題が残ったという事実を、次の番組づくりに活かせれば」
- 「被災地域が広く、問題が多面的。取り上げるポイントをつくったのは評価するが、問題を絞りすぎた感がある。あえて結論をつくらずに、いつも問い続けていくという『開かれた問い』の姿勢を持ち続けることが大切」