番組審議会

第400回 放送番組審議会

開催日  2011年4月12日(火)
出席委員 5人

議事 「東日本大震災に関するサンテレビの報道について」
(2011年3月11日~)

審議概要
3月11日に発生した東北地方を中心とする大地震と津波、原発による被害「東日本大震災」を、サンテレビがどう伝えたか。また現在はどのような放送をしているか、今後の課題は、など、M9の本震発生時刻以降のサンテレビの報道を検証するもの。
審議会では、大地震発生当日から2週間内に放映した関連特番9本(総計11時間50分)のダイジェストを、担当部局長の解説で視聴、各委員の意見を聞いた。

委員の主な意見(要旨)
  • 「ネットワークの傘下にないという限られた条件の中で、サンテレビの精一杯をやっているのは実感として分かる」
  • 「初動の映像が遅くなるストレスがある。やむを得ないと思うが、映像はテレビの生命線。映像が入ってこない事実をどう乗り越えていくか」
  • 「阪神・淡路大震災当時の被災感覚が働いて、迅速に動いたと感じた。他局の報道が金太郎飴状態の中、地元(神戸)感覚の視点で周辺の取材をしていたことで安心感があった」」
  • 「生々しい映像が見たければ(チャンネルを)他局に合わせる。被災状況も大切だが、過去に震災を経験した局として、いま私たちに何が出来るかという情報を伝えていたことが、今後も大切なポイントになる」
  • 「阪神・淡路大震災時との決定的な違いは、ネット情報の存在。テレビ情報の真実味が問われている」
  • 「複雑、多岐にわたる災害で、相当長期間にわたる取材・報道が必要。県外被災者の存在など、被災局ならではの視点で追いかけることが望まれる」
  • 「継続している問題で、掘り下げるべき課題が山積。復興の過程にどんな形で協力できるのか。被災地への発信など、サンテレビができることは、まだまだたくさんある」