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「知っとお?サンテレビの技術」
技術社員座談会
テレビ放送は技術がなければ成り立たない。
専門技術を習得するやりがいや達成感がある。
そんな現場で一緒に仕事がしたい方の参考になれば幸いです。

各仕事の様子を撮影したコンセプト動画も見てね!
参加メンバー
  • 放送運営センター
    送信担当
    宮島 才訓
    入社16年目
  • 放送運営センター
    送出&送信担当
    中森 健介
    入社6年目
  • 技術部
    映像担当
    長尾 愛海
    入社4年目

Q:自分が技術職で合っていると思うこと

宮島

理系の学生だったので、設備保守の時に自分が納得するまで細かく見ていくところですかね。

中森

昔から物事の仕組みを調べることが好きだったので、どんな仕組みで動いているかをいろいろ調べるところが自分に合っていると思います。特に今の部署では、放送データがマスターから送信所を通って各中継局にどのように放送が届けられていくかを良く知ることができます。

長尾

私も似たようなところで、番組制作技術の現場でも「パッチング」のようにケーブルを繋ぎ変えて映像を出す事とか、どうやって放送できるか考える事が好きなところは特に技術職で合っていると思います。

Q:理系の知識が役にたっていること

宮島

計算の知識は役に立ちます!ただ、学生時代にはなかなか放送機器を使って何かをすることが無かったので、学んできた理系の知識がほとんど役に立ちません(笑)

中森

無線の免許を取る試験勉強の時に学生時代で似たような問題が出るので役に立っています。それと、今担当している仕事でいろいろな計算をするんですが、数式にビックリしないことや計算慣れしていることでいうと理系で良かったかもしれません。

長尾

私は理学部出身なので普段は本当に役に立っていないんですが、電磁気学の勉強は電波系の伝送の現場で損はしていないと思います。番組制作技術では理系の知識が無くても仕事をしている人が多いですよ。

中森

会社に入ってから学ぶ知識の方が本当に多いですね。

Q:ハラハラドキドキ経験

宮島

自分が入社した頃に、放送中の機械の部品が故障して緊急でどうしても自分が交換をしなければいけなかった時。「はんだこて」で基板部品を外して交換する作業で、失敗できない放送本線の作業のためドキドキでしたが、何とか交換できました。資格を取得してから初めて高圧の電気設備を自分で仕組みを考えて切替操作する時も緊張しました。

中森

新社屋の移転前に旧社屋のマスター設備で故障が相次いだ時。機械の故障は予備系(マスター設備は現用系と予備系の冗長構成)で放送には影響が無かったのですが、部品を交換する延命作業ではドキドキしました。あと、放送当日の番組で放送データのプログラムを急に変えなければならない時は間違いがないかドキドキしますね。

長尾

最近の事ですが、プロ野球中継のスイッチャー(中継カメラの映像切り替え)を初めて1イニングだけ担当した時にドキドキしました!カメラやスイッチャーを初めて担当する番組の時はいつも緊張します。

Q:宮島さんへの質問
~山に登ってるイメージ?

長尾

送信担当は登山のイメージがあります。

宮島

兵庫県の中継局は車で横付けできるところが多いですが、山の上にある中継局では測定器を担いで登って行く所もあります。ただ、登山は仕事場に行く手段でメインは中継局で機械が壊れる前に不調を察知できるように測定器を使って点検することが大事。

長尾

測定器以外に、他に山登りに何を持っていくんですか?

宮島

普段では考えられないヤマヒルが出る北部の中継局に行く時は全身防護服を着て完全武装して1時間くらい山登りしますよ。

長尾

ヒルはちょっと・・。中継局で崖登りもあるって聞いたんですけど。

宮島

あまり無いけど、崖登りもありますね。

中森

日中だけでなく放送休止中の作業もあるので、真夜中にヘッドライトを付けて登ることもあります。中継局はそんなに行く頻度も無いし、登山ルートでは無いこともあるし、だから過去の資料に載っていたルートが草で埋まっていることもあります…

長尾

やっぱり、山に登ってるイメージ(笑)

Q:長尾さんへの質問
~中継に出るまでどのようにステップアップ?

宮島

番組制作技術の現場では中継に出るまでどのようにステップアップするんですか?

長尾

カメラの基本的動作をひたすら練習します。最初はカメラを押したり引いたりして移動させるドリーの動きをリハーサルから初めて、できるようになったら放送本番に挑みます!スタジオカメラは通常3台で、最初は役割がやさしいカメラを担当して…良く撮るチーフカメラの役割はなかなか難しいので時間がかかります。

長尾

スタジオカメラの操作がある程度できるようになったら、次にスイッチャーを担当します。ある程度スタジオで経験して、私は2年でプロ野球中継の担当になれました。

宮島

2年でプロ野球中継に出られるとは凄い!特にスイッチャーで練習している事は?

長尾

プロ野球中継の時は中継カメラが7~8台あって、中継車のスイッチャーは目の前の各モニターを見ながら映像を切り替えるので、慣れていない当初は切り替えが少し遅れてしまいます。そのため、複数の中継カメラを収録した分割映像を見ながら切り替える練習を行ってます。

宮島

中継現場から映像を伝送する仕事はどうやって覚えてるんですか?

長尾

中継現場で使用するFPU(無線伝送装置)は無線免許の勉強をしたり、FPUを設置してアンテナの方向調整する作業はいろいろ中継現場で練習して一番安定した良い電波を本社まで送れるように感覚的に覚えるようにしています。

宮島

まさに、練習が物を言う中継の仕事なんですね。

Q:中森さんへの質問
~仕事をするうえでミスできないことは?

長尾

中継現場でもミスはできないけど、マスターでもミスできない話はありますか?

中森

放送データのプログラム確認でミスをすると放送事故に直結します。曖昧なままだと失敗するので、念には念を入れて最後までしっかり見ないといけません。過去には、実際に使用する生放送のスタジオと放送データ上で使用することになっているスタジオが異なる場所になっていたミスを発見して修正しました。自分は放送データの確認は「100点以外は0点」とよく言ってるんですが、単純だけどミスは許されない大変な作業で気を使うと思います。

宮島

「100点以外は0点」は名言みたいですね。確かに、自分の部署も中継局の設備点検を行う時は少しでも家庭に安定した電波を届けるために、測定して周波数とか放送出力を微調整して絶対に100点を目指しています。

長尾

分からないことを曖昧にしている人はできない仕事ですね。

中森

マスターではプログラムのミスが無くても誉められないが、1個でもミスがあるといけない仕事だと思います。「100点以外は0点」のように厳しい面もあるけど、仕事を通して日々成長できる、自分はそれがやりがいと思っています。