番組審議会

第504回 放送番組審議会

4月開催分
参加委員 8人

議事1  番組視聴・合評

【「新型コロナ」に関するニュース4本】
①「第6波尼崎の町医者からの提言 在宅医療に力を入れ、新型コロナ患者を診る長尾医師に聞く」(22年1月31日月曜日)
https://www.youtube.com/watch?v=hLn_2DZ07M8
②「ワクチン後遺症~副反応ではない慢性的な後遺症の訴え~」(22年2月14日月曜日)
https://www.youtube.com/watch?v=4G8GkIwOGB4
③「5歳~11歳のワクチン接種 メリットとリスクについて」(22年2月28日月曜日)
https://www.youtube.com/watch?v=0xsd_0Wowxs
④「接種後の長期間の体調不良厚労省が全国の都道府県に患者サポートを」(22年3月26日土曜日)
https://www.youtube.com/watch?v=tXvSLLUFTK4

審議番組概要

新型コロナウイルスに関する影響が続く中、兵庫県でも今年1月から2月上旬にかけて感染者数が過去最多を更新し続け、いわゆる第6波となった。医療の逼迫などの課題が膨らみ、3回目のワクチン接種が推奨される中、そのワクチンによる後遺症を訴える人たちがいる(上記②)。サンテレビ公式YouTubeにアップされた特集動画は126万回再生(4月末時点)され、2800件以上のコメントが寄せられた。ワクチン後遺症そのものに苦しむ意見のほかにも、相談できる場所がない、公に発言しづらいなどの意見もあった。5~11歳の子どもへのワクチン接種が始まる前には、メリットとリスクの両方を知った上で市民が行動選択できるような特集を放送した(上記③)。コロナ感染後遺症、ワクチン後遺症の実態について取材を続けている。

委員の主な意見(要旨)
  • 「ワクチンの後遺症について、うわさは聞いていたものの、本当かどうか信じられない部分があったのだが、事実だとよくわかった。」
  • 「全国放送など比べ、かなり批判的に調査取材しており、非常にいいと思う。それだけにもう一歩踏み込んだコメント、局の姿勢を見せられないかと期待してしまう。」
  • 「批判的に取材しつつも、中立に伝えるためのバランスのとり方に苦労されているのが伝わった。」
  • 「大きな局ではなかなか取り上げないであろう医師の提言をとり扱っているのは、地方局の役割だと思う」
  • 「具体的な提言もない内容の薄い報道番組が増える中では、このぐらいでも相当勇気が必要だったと思う」
  • 「我々としては『もう一歩踏み込んでほしい』と思うのだが、果たして視聴者もそう思っているかどうかはわからない部分がある」
  • 「後遺症患者の声をもっと取材したり、『こういうことが知りたい』という世間の声を取り入れたりすることで、参加型の報道番組ができるのではないか」
  • 「これらの真相はまだ不透明で今後明らかになっていくだろうことであるので、取材を継続してほしい」
  • 「『もう一歩踏み込んでほしい』という意見もよく分かるが、それをすると一気につっこみ(批判・指摘)が来るような内容で、苦悩されているのが感じとれた」
  • 「副反応・後遺症の怖い情報を見ると、どうしてもそちらに強く引っ張られてしまう」
  • 「マイノリティにも目をむけて、その事実を報道していくのもひとつの使命である」
  • 「難しい問題だとは思うが、中立ではなくどちらかに重心を置いて視聴者に呼びかける必要があるのでは。『もう少し時間をおいて考えよう』という医師の発言は拾うべきだったのでは」
  • 「中立で、両論併記を軸にしているということで、焦点がぼやけている印象をうけた」
  • 「“映像”の影響力という意味では、ワクチンに否定的な意味合いで使った『90%』という数字のテロップは、家でなんとなくで見ている視聴者にとっては『効果がある』と受け取られかねない」

議事2  3月度視聴者リポート

2021年度下期の放送番組種別について報告した。

3月分の視聴者からの問い合わせ、意見、要望について報告した。