番組審議会

第494回 放送番組審議会

3月開催分
出席委員 7人

議事1  番組視聴・合評

「バトン1.17~パンデミック時代のあなたへ~」
(2021年1月17日(日)17:00~19:00放送分)

審議番組概要

6434人が亡くなった阪神淡路大震災から26年となる1月17日。サンテレビは、午後5時から特別番組「バトン1.17~パンデミック時代のあなたへ~」を放送。神戸では震災を経験していない市民が約半数となり、記憶の風化が問題となっている。ゲストは、神戸市灘区出身で元NHKアナウンサーの住田功一さん。番組では、兵庫県内各地の追悼の様子や震災関連ニュースとともに、遺族や震災を伝える若い世代の思いなどを特集で伝える。

委員の主な意見(要旨)
  • 「放送された時間帯は果たして若い人たち向けと言えたのか。テレビ放送以外でも伝える手段が必要な時代になってきている。」
  • 「震災を経験していない人へ伝えるのは想像以上に難しい。当時の映像をもっと流して、悲惨さを知ってもらった方がいいのでは。」
  • 「実際に経験していない世代が当時のありのままを伝えるのは不可能。新たな世代の新たな伝え方が必要。」
  • 「タイトルが『バトン』なので、伝えることに特化しているかと思いきや、様々な情報が詰め込まれすぎたように感じた。」
  • 「実践的な避難の取り組みが紹介されていたのがよかった。」
  • 「活動をしている若い世代が、なぜそれを始めたのかを紹介すれば、見ている人も『やってみよう』と思ったかもしれない。」
  • 「伝える側であるメディア内部でも、震災を知らない世代が増えている。震災報道の在り方を、下の世代へ伝えていく努力を怠らないようにしなければならない。」
  • 「語り部たちの体験談は、時に押し付けになりがちである。この番組では、若い世代が自分たちそれぞれの受け止め方、伝え方を持っていて素晴らしかった。」
  • 「震災を知らない20代のスタッフたちが中心だったということで、いい取り組みだと思う。」
  • 「悲しさだけではなく、多角的な内容だったのがよかった。」
  • 「他局に比べてより地元に近い目線で、取材対象者が『どこの誰なのか』までわかって、身近に感じられるのは、サンテレビならでは。」

議事2  2月度視聴者リポート

2月分の視聴者からの問い合わせ、意見、要望について報告した。