議事1 番組視聴・合評
天皇陛下即位特別番組
「天皇陛下と兵庫県」
(5月1日(水祝)19:54~20:53放送分)
審議番組概要
上皇陛下が兵庫県を訪問した時の貴重な映像や阪神淡路大震災の被災地との関わりを振り返った。さらに、平成最後の歌会始の儀で退位を控えられた上皇陛下が歌の題材に選ばれた「はるかのひまわり」(阪神淡路大震災の復興のシンボル)について、遺族の思いを聞いた。また、天皇陛下と兵庫県の関係についても、皇太子時代の映像を交えながら取り上げた。
委員の主な意見(要旨)
- 「元号の変化をただおめでたいこととして伝えるのではなく、震災の歴史や経験と結びつけることで深みが出ていた」
- 「皇室と災害を大きな軸にしたことで的が絞られて見やすかった」
- 「皇室は国民にとってどういう存在なのかという点において、当時接した方々を通して伝えることで、理屈ではなくてそれぞれの方がどう受け止めていたかを示せていた」
- 「皇室は取材制限が厳しく、生身の人としての部分が見えにくいが、この番組ではご夫婦同士の関わり合いなど、生身の部分が垣間見えて興味深かった」
- 「震災の際に兵庫県を訪れたのは全国的なニュースなので、国体の時のことなど、もっと地域性のある内容が多いとよりよかった」
- 「『はるかのひまわり』について、知らない人もいるので、なぜあそこに咲いたのかなど、細かい説明があった方がよかった」
- 「サンテレビが兵庫県と天皇陛下を絡めて番組を作ったということに非常に意味があり、うれしくも思う」
- 「余計なものを挟まず、インタビューで淡々とつないだことでひとりひとりの言葉や気持ちが非常に伝わった」
- 「BGMが少し邪魔をしていた」
- 「上皇陛下の話が中心になっており、少しもったいない気がした」
- 「『創造的復興』と『こころの復興』を大事にし、節目節目の行幸行啓を通じて、県民に寄り添ってきたことが番組から感じ取られた」
- 「生の部分と収録の部分で『天皇陛下』の呼び方が違うのが少し気になった」
- 「全体で撮るのではなく、個と前の天皇との結びつきという、生きている人間と人間のつながりをベースに作られていたのがよかった」
- 「生の声をよく拾い上げられていた」
- 「『どういう時代を作っていくのかは皆さんです』という最後のアナウンサーのメッセージが非常によかった」
- 「国民と天皇の関係性を改めて解説していれば、象徴天皇のあり方や、新しく代替わりして未来へつながっていくという点で、深みが出たのではないだろうか」