番組審議会
第464回 放送番組審議会
開催日 2018年2月13日(火)
出席委員 8人
議事1 番組視聴・合評 報道特別番組「NEWS PORT1.17」
(2018年1月17日(水) 20:00~21:54放送分)
審議概要
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災から丸23年を迎えた。歳月の経過とともに震災を知らない世代が増える一方、国内外で自然災害が多発し、防災の重要性がますます高まっている。番組では、震災遺児のケアハウスとして建設され、1月17日に閉館した「浜風の家」から生中継し、震災遺児を取り巻く環境の変化を取り上げた。また、防災教育の歩みと今後について考えたほか、借り上げ復興住宅の問題に焦点を当てた。
委員の主な意見(要旨)
- 「若い高校生の被災地でのボランティア活動の場面を通じて、震災の教訓は風化しないというメッセージが伝わるなど、非常に充実した番組」
- 「日本は自然災害が多くボランティア活動が大事なので、防災教育をテーマに取り上げているのが良かった」
- 「震災から23年が経っても、被災者の方々を追いかけて、2時間の特別番組を組むということは素晴らしい。心のケアと防災教育と両方に向き合っているのも大事で、ぜひ続けてほしい」
- 「浜風の家は意義のある事業だったということは認めるが、放送時間が長く、防災活動に取り組む高校にしぼって、深く掘り下げてやった方が良かった」
- 「浜風の家がなくなることへの運営者側の感情論ではなく、実際の運営がどうなっているのかということや、現在はどう利用されているのか、必要とされている方の意見などについても取り上げた方が良かった」
- 「現在、浜風の家に通っている子どもは震災を知らないので、平常時の心のケアが重要だと思って運営しているはずだが、その部分が伝わってこなかった」
- 「浜風の家の役目が終わったという作りで放送した方がわかりやすかった。どういう形で伝えようかという姿勢が定まっていなかったのではないか」
- 「施設長たちが浜風の家にどう取り組んでほかの施設へどのように波及したか、もう少し立体的に構成を組み立てられると良かった」
- 「本来の防災教育は、いかにリスクに向き合い、助かる命を助けるのかという部分を学ばないと、次に災害がくるというとき、被災してしまう。防災教育の科学的な分野を大事にして番組を制作してほしい」
- 「防災教育の取り組みをやっていく上で、プロセスや費用の問題など課題があったはずで、そういう部分を知りたい」
議事2 1月度視聴者リポート(問い合わせ、意見、要望について報告)