番組審議会

第448回 放送番組審議会

開催日  2016年4月12日(火)
出席委員 5人

議事1 報道特別番組「NEWS PORT 3.11」
(2016年3月11日(金) 21:00~22:00放送分)

審議概要
阪神・淡路大震災と比較しながら、東北の被災地で保存の是非が議論されている震災遺構の問題について検証。また、原発事故の影響で福島県から兵庫県に避難してきた女性を通して県外避難者の抱える問題を紹介。さらに、インターネット回線を活用した簡易中継で、被災地とスタジオをつなぎ、神戸から被災地を訪れ、支援を続けているボランティアのインタビューを通して、被災者を取り巻く現状や、今後必要な支援について考えた番組を視聴、合評した。

委員の主な意見(要旨)
  • 「震災遺構や自主避難の問題まで、当事者に寄り添った番組作りだ。今でも解決していない問題に焦点をあてていて共感をおぼえた」
  • 「神戸からたくさんの人が支援に行っていることを心強く思うとともに、復興がスピードアップできないのかというもどかしさを感じた」
  • 「神戸の放送局だが、東日本大震災を取り上げなくてはならないという気持ちが伝わってきた。神戸の震災をからめた視点はサンテレビならではだ」
  • 「丁寧に取材し、いろんな人の意見を伝えており、共感を呼ぶ」
  • 「中継映像がスタジオのテレビの中に映されていて、画面の中にもう1つ画面があることで見にくかった」
  • 「問題を掘り下げて被災者1人1人の中に入り込む要素が少なく伝わってくることが少なかった」
  • 「もっと被害の大きさや、被災者の大変さが伝わる取材をしてほしかった」
  • 「今も仮設住宅に住む人たちに、被災者のことを忘れていないと伝えるためにも引き続き放送をしてほしい」
  • 「災害時や復興過程において、人と人のつながりが大切だという点をもう少し感じられたら良かった」
  • 「客観的事実として、津波被害と神戸の被害との違いを伝えるべきだったのではないか」
  • 「テレビなので被災地の何をどう映すかが勝負どころだが、映像からテーマが伝わらなかった」

議事2 報告

放送法に基づき「放送番組の種別ごとの放送時間(2015年10月~2016年3月分)」を当番組審議会に報告した。