議事 釣り情報ワイド「ビッグ・フィッシング」
(毎週木曜日22時00分~22時55分放映)
審議概要
1984年10月にスタートした長寿番組、今年30周年を迎えた。初代MCは俳優の土屋嘉男で、1989年10月からは、2代目としてオール阪神が担当、釣り専門誌「週刊釣りサンデー(2003年11月廃刊、「株式会社週刊釣りサンデー」は解散」)の元編集者らと、週替わりのゲストが登場する。通常は、近畿圏の視聴者が釣行できる範囲を中心に、毎回ビデオ3本と旬の釣り情報を、スタジオトークを交えて展開している。いわゆる“やらせ”は一切なしで、釣果がなくてもそのまま放送するというコンセプトを貫いている。
この10月と11月の第1週(計5回)は、30周年記念月間として特別篇を放映。当審議会では10月2日放映分のCMをカットし、約46分に短縮して視聴、合評した。30年間の振り返りで、前半はスタジオトーク、後半は過去映像を中心に構成した。歴代のアシスタント、「釣りサンデー」の当時の編集主幹・小西和人氏(故人)や著名人、番組を支えてくれている関係団体の人たちの映像なども紹介した。
委員の主な意見(要旨)
- 「30年続けられたことに敬意を表する。魚との一期一会……釣りに着眼したのが良かった」
- 「30年間続いたのは(“やらせなし”の)、方針を貫いたからだろう。(番組発足)当時を思い出しながら、面白く見た」
- 「前半のスタジオトーク部分は、かなり冗長な印象。豊富な過去映像をもっと上手く使った構成があったのではないか」
- 「プライベートフィルムを見て楽しんでいるのを見せられた感がある。(一部の視聴者以外は)白けてしまうので、周年記念とはいえ、バランスを考えて欲しかった」
- 「(重要なファクターである)『釣りサンデー』の実態が見えなかった。丁寧さに欠けるつくり」
- 「内輪うけの番組に思えるが、次からの回に向けての番宣と思えば納得」
- 「プロ野球中継と並ぶサンテレビの『顔』として、これからも40年、50年と続けて欲しい」