〈8/1 阪神 3-2 中日 (甲子園)〉
勝:島本
S:藤川
敗:ロメロ
先発ピッチャーの名前がコールされると、球場は大歓声に包まれた。
藤浪晋太郎は、ファンを甲子園へ向かわせた。
前日の時点では確か空席もあったはずなのに、今日の夕方の阪神電車の梅田駅では甲子園球場の「チケット完売」の告知。
平日なのに、しかも夜になっても30度を超える暑さにも関わらずだ。
すごい。
153キロの真っ直ぐ。試合開始のゴングを鳴らした藤浪の1球目にもまた大歓声が沸き起こる。
いいボールだってファンもよく見えてる。
一つ目のアウトの拍手もまた大きくて、そして、四球三つ出しながらも無失点でベンチに戻った藤浪にまた大きな拍手と歓声。
この日は休養日だった福留さんが、ベンチの外まで出て藤浪を笑顔で出迎えた。
まだ1回表が終わったときの話だ。
実は私は、なぜ藤浪がこれほど人々を惹きつけるのか、よくわかっていない。
勝てないピッチャー、しかもストライクもとれないとなれば、違う誰かに投げさせた方がいいだろう。藤浪で落とした試合もたくさん見た。
だけど、藤浪じゃなきゃだめなんだ。
頑張ってほしい、なんてとっくに超越したところで、藤浪の復活を今日か明日かと待ってる。
1点をとられてなおもピンチ。5回途中降板となった藤浪に、スタンドからは野次どころか、大きな大きな拍手がおくられた。
わからない。甘いよな。だけど藤浪、ランナーを出し再三のピンチ作りながらも土俵際に足かけて必死に踏ん張ったんだよ。
後ろもよく守った。
7回の北條のバックホームは、簡単そうに見えて体が固まってしまう緊張度の高いプレーだ。
リリーフ陣がまた…!ちょっと泣けた。すごかった。
藤浪の残したランナーを背負いながらも点を与えなかった守屋や、勝ち投手になった島本、ジョンソンなんて糸井のミスにも崩れず、岩崎の三者凡退のピッチングはもうね、吠えたよ!!
そして、球児だ。1点は失ったものの、それは2点あるならあるときの抑え方を熟知しているピッチング。
そして藤浪を初めピッチャー陣を支え、タイムリーも打った梅ちゃんお疲れ様!マスク越しに見える汗の量がすごかった。
チャンスでは相変わらず弱いし、強いチームとは言えないけど、タイガースが、藤浪を中心に一つになって勝った。
ホームラン打った北條が、お立ち台で藤浪について言ったことが、また良かった。
「マウンド降りんの早かったなーと思って」
笑ったけど、これぐらいの感覚で接してくれる仲間の存在ってありがたい。
しかも、これって藤浪はまだまだこんなもんじゃないってこと言ってるから。
矢野監督は、藤浪を一旦は抹消するそうだけど、藤浪への期待をまた大きくしたように見えた。
また目潤んでた(笑)
さぁ、ロードだ。
いってらっしゃーい!
貯金作って帰ってこいよー!
[今日のマルテ]
「アシタもオレがヤル!」
お立ち台での日本語がどんどんレベルアップしてて感動する。
甲子園球場の95歳のお誕生日だったんだよ。
タイムリーヒット、ありがとう!