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阿部惜別の甲子園

〈9/24 阪神 5-0 巨人 (甲子園)〉

勝:ガルシア
敗:高橋

5-0とタイガースがリードして9回表。
引退を表明した阿部慎之助が3塁側ベンチ前にバットを持って現れた。
代打いつ出てくるかなって思って見てたので、なるほど9回か!と思ったと同時にリンドバーグのあの曲が聞こえてきた。
セーブはつかないけれど、球児が阿部慎之助の甲子園の最終打席を出迎える。
よくぞこの対戦機会を作ってくれた。

唐突だけど、私の母は巨人ファンだ。
なかでも阿部慎之助がお気に入りらしく、ある日私にその理由らしきものを説明してきたことがある。

「あんな顔して野球めっちゃうまくて憎めへんやろ?」

(ほんまにファンか)
(本人に言いつけてやりたい)

でもこの母の意見には完全に同意だ。

お立ち台での「最高でーす!」は、最高にカリカリさせられたが、嫌いにはなれなかった。
それどころか、このフレーズを聞くようなときは、完全に「阿部にやられた」あとだ。凄い選手だと何度も思い知らされた。

この日、阿部が打席に立つと、レフトビジターから慎之助コールがあると同時に、ライトスタンドからもコールされた。
まぁ、勝ってるからというのが大きいのだけど(笑)、それでも、巨人のユニフォームを着る選手に、ライトスタンドからこんな反応が起きるなんて、とても特別なことだ。

球児は、ストレート1本の真っ向勝負。
初球の阿部の迫力のフルスイングに、拍手が起こった。
阿部も球児がストレートしか投げてこないことをわかっている。
4球目がライトポール際の大きなファウルになったとき、タイガースファンからは、良かったーと、惜しかったなーと入り混じったようなどよめきがあった。
応援歌は歌詞がわからなかったので歌えなかったのだけど、多くのタイガースファンが手拍子で合わせていた。

5球目。ボールは阿部のバットの上だった。阿部の渾身のフルスイングと、球児も負けないストレートを。
球児と阿部の対戦は、ずっと記憶に残ると思う。
空振り三振してベンチへ戻る阿部には、球場中から大きな拍手が注がれた。

でな。こんな演出が出来たのも大量(5点だが)リードできたおかげなのだ。
梅野と福留のホームランが大きい。甲子園で見るホームランは格別だ。

阿部は一生タイガースに恩に着てほしいw

阿部!おつかれさまでした。

高橋聡文が引退を発表。
小柄でも全身を使って投げる強い強いセットアッパーだ。
彼に救われたゲームがどれほどあったか。後ろにいてくれるだけで心強いピッチャーだった。
タイガースに来てくれてありがとう。
本当におつかれさまでした。

[今日のマルテ]

「左足の張り」があったとのことで、3回表の守備にはマルテ就かず。
ムリしない系なので。

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横田引退と、鳥谷のお立ち台。

2016年、超変革のスローガンとともに、一軍デビュー。開幕戦ではスタメンに名前が載った。
背番号24 横田慎太郎
2歳上のルーキー高山との1,2番には、新しいタイガースを予感して、本当にワクワクして野球を観た。

恵まれた体格から放たれる長打が魅力で当時の金本監督に起用された…のだが、長打ではなく足の速さで内野安打を量産してしまい、金本監督を「横田だけ逆変革してる」と笑わせた。
確か、プロ初ヒットも内野安打だったはずだ。
バントをしない2番打者。打ち損ないでもヒットになる。横田が塁にいるとまた何かが起きる予感と期待で、目が離せなかった。

「小さい頃は、とにかく外で遊び、家の引き出しにはダンゴムシがいっぱいで―
横田のお母さんの言葉が記事になっていたことがあった。
横田はそのまま大きくなったんだなって笑ったりもした。

2017年、沖縄キャンプ。
突然、宜野座から横田の姿が消えた。安芸にも鳴尾浜にもいない。
「数日前から続く頭痛の検査のため帰阪」というニュースが出たっきり、ウソもホントもなんでも拡散されるこの時代に、続報はなかった。
半年以上経った9月。
脳腫瘍と診断されていたことが、球団と本人から発表された。
選手生命どころか命の危険にあったということに言葉を失ったが、それまで球団やマスコミの方々が完全に沈黙を貫いたのは、横田や横田のご家族を守るためだったとも知った。

背番号24は、横田のために空けてその日を待っていた。
横田は実戦出場が叶わなくても、バットを振り、声を出した。

だが横田はユニフォームを脱ぐ決断をした。
一番の想い出は、と聞かれた横田が、2016年の開幕スタメンより、もがいで苦しんで野球をやった2年半の方がいい想い出だと語った。

野球より大切なものはたくさんあるし、これからの人生の方が長い。…わかっているけど、神様、横田からこんな形で野球を取り上げるなんて、やっぱり私は全然納得できないでいる。
ただ、これからの横田も応援する気持ちに変わりはない。

〈9/22 阪神 3-0 DeNA (甲子園)〉

勝:ガルシア
S:藤川
敗:バリオス

先発した望月に4回途中から能見を送り、そのあと、ガルシア、岩崎、島本、ドリス、球児と、実に7人もピッチャーをつぎ込み、そして、無失点リレーを完成させた。

先発してもなかなか勝てなかったガルシアがこういう形で勝利が舞い込んでくるのを見ると、野球は本当に不思議だ。

決勝打は鳥谷。
打ったことももちろんよかったが、走塁がまたかっこよかった。
三遊間抜けようかという木浪の打球に大和がジャンプして捕球、難しい体勢からセカンドへの素早くて正確な送球。何度だって助けられた大和のファインプレーだ。ジャッジはアウト…だったがここは矢野監督のリクエストによりリプレー検証。
待つ間の鳥谷と大和が楽しそうに会話している。
映像では、鳥谷の足が早かった。
間もなくして出てきた審判により、判定が覆ると、大和が静かに笑った。「トリさんには敵わないな」そんな感じかな。
一流と一流がぶつかって、鳥谷が勝った。

9回、球児が試合を締めた瞬間、鳥谷のとなりで福留が笑っていた。
この時期にお立ち台は心底嫌だったのかもしれない。
自分が打って勝って、ガックリうなだれるプロ野球選手を初めて見た(笑)

けれど、甲子園の景色をあのお立ち台から、鳥谷に見てもらえてよかった。
インタビュアーの橋本航介アナが、鳥谷が今シーズンで退団する点に言及したのは少し驚いたが、よかったと思う。
今、どんな思いで試合に臨んでいるのか、鳥谷の声で聞くのは退団表明以来初めてのことだ。
鳥谷も、真面目に応えてくれた。

チームにも鳥谷にも、悔いのない野球をやってほしい。あと少しを、その先のために。

[今日のマルテ]

9回表、木浪のショーバンになった送球をマルテが捕り損ね…今季100個目の節目のエラーにマルテ見事に絡む。

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明日に繋げる北條2ランホームラン!

〈9/21 阪神 4-2 広島 (甲子園)〉

勝:西
S:藤川
敗:菊池保

チーム初ヒットは3回裏センターオーバーの2ベース!
さすが頼れる9番!西勇輝!(ファッ
他に誰もジョンソンを打てない。
このまま、また誰かが打てるようになるまで待っているつもりだろうか。延長30回ぐらいジョンソンが一人で投げるというなら、それもアリだろうが、残念ながら9回までだ。
ジョンソンフラフラ28回裏…なんてやってこないのだ。

攻略の糸口が見えないまま6回裏。
先頭梅野が四球で出塁した。
もうここしかないし、ここで得点できないなど、父さんはそんな子に育てた覚えはない。(誰)(誰の誰)
西のバントと代打北條の進塁打で二死3塁となると、ここでカープにバッテリーミス。
1点を返した。
1日1本を掲げる近本が155本目のヒットをシャラッと打ち、福留も1,2塁間破るヒットで出塁。
3塁にランナー背負いマルテの打席。ジョンソンの投じた3球目がまた暴投となり、同点となった。
こつこつと塁を進めた攻撃がジョンソンには堪えたはずだし、それに、木浪に代えて北條という伏線がまたドラマだ。

8回裏。
この回もまた6回と同じように、梅野から始まった。ジョンソンは既にマウンドを降りていた。
梅野は2ベース。
6回ではバントを成功させた西だったが、ここはアウト。
そして北條だ。
西がバント成功で一死3塁なら、また違った結果になったかもしれない。
北條は振り抜いた。
前進守備の頭越えてくれと、そんなバッティングだったが、打球は躊躇することなくレフトスタンドへ!浜風はいつもと逆でレフトへの方向は伸びないというのに。
北條、勝ち越しの2ランホームラン!!
久々にスカッとした。
8回裏というのも良いよ。突然山が動いて、そして9回は球児が14セーブ目をかっさらっていった。

だけど、たまたま勝ったとも思わない。
シーズンを通して、1つしかワイルドピッチを記録していないジョンソンにこの日2つも出たのも、ただの偶然ではないはずだ。優位にあったのはジョンソンのはずなのに、西がスイスイ投げているのに焦りを感じていたかもしれない。
毎日打つと公言しているルーキーの打席に嫌なものを感じたのかもしれない。
途中負けてたって、踏ん張ってれば、諦めなければ、何かが起きるって…さすがに綺麗な夢を見過ぎか…。
だけどこんな毎日を積み重ねて、1年分になったら、もしかしたらいいことあるのかも。

ジャイアンツ優勝したんだね。強かった。これは認めなきゃならない。
おめでとう。

[今日のマルテ]

苦手なファウルフライを捕りにいき、上手に捕れて嬉しかったのか、フェンス越しにファンにちょんとハイタッチするマルテ。ファウルゾーンに広がる優しい世界。

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「154」を記憶に刻んだ谷口アナ最後の名実況

〈9/19 阪神 0-8 ヤクルト (甲子園)〉

勝:小川
敗:高橋遥

「1、2塁間! 154安打!おめでとう近本光司!
70年のセントラル・リーグの歴史の1ページが塗り替えられました。
近本光司、あのミスタープロ野球 長嶋茂雄さんの153安打を今日の第1打席で塗り替えました。
ぶち破れ!オレがヤル
近本光司がやりました。」

この日のサンテレビボックス席がラスト実況となる谷口アナが、近本のセ新人最多安打新記録更新の瞬間を伝えてくれました。
そしてこの続きには、私が最も聴きたかったフレーズがありました。

「今日、球場に来られなかったみなさん、今、ボックス席をご覧くださったみなさん、すべてのみなさんが歴史の証人となりました」

「歴史の証人」です。
谷口アナといえばこのフレーズだと思っているので、昨日の日記を書いたときもこの言葉が頭にありました。

試合開始から終了まで放送するサンテレビボックス席だからこそ証人になれる。
確かに見た。近本のその瞬間を。谷口アナからお墨付きをもらった。
谷口アナは、長嶋茂雄さんの偉大さを讃え、そして私たちに伝えてくれながら、近本にもこの記録だけでなくもっと大きな選手になってほしいと、タイガースファンである谷口アナ自身の願いもひしひしと伝わるようなお話もたくさん聞かせてくれた。

谷口アナの実況がとても好きだから、聴けなくなるのが寂しい。
一つ一つのプレーや、選手の心情に添い、解説者の方の話を引き出して、紐解くような実況をされていた名アナウンサーだ。
ときには、バットを折る選手に静かに「これはいけません」と諌めてくれたりもした。
谷口アナの静かに飛び出すダジャレも好きだった。

初めてお会いして、ご挨拶できたときは嬉しかったな。
爽やかな見た目と落ち着いたお話ぶりからは想像もできなかったが、カメラを構えていたらパッと入ってきておどけて被写体になってくださったり、過去の失敗談なんかも楽しく聞かせてくださって、真面目な方なのでそこがまた面白かったり。

長きに渡り、来る日も来る日も弱いタイガースを実況しながら見守って応援されてきて、よりによって最後の実況の日にまで、完全なまでの敗北を喫したのだけれど、そういえばどんな日も、谷口アナの実況からは、やり返せというエネルギーはもらっても、情けなさや怒りというものを感じたことがなかったな。
今日もそうだった。

谷口アナ、おつかれさまでした。
またお会いできたら、そのときはまたポーズとってください(笑)

[今日のマルテ]

セカンドゴロ、捕りに行きがち(笑)

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「154」を谷口アナの実況で聴きたい。

外国人選手では異例、というけれど、メッセは「日本人」だ。会見の場が用意されるのは、自然なことだ。
だが、大好きなメッセが引退会見なんて場にいるという事実が全く自然には受け入れ難くて寂しくてどうしようもなくてダメだ。
マウンドで強気のピッチングを見せ、グラウンド外では陽気な表情を見せてくれたメッセが、言葉を詰まらせ涙を堪えられなかったのを見て、あぁ、やっぱダメだ…。

〈9/18 阪神 3-2 ヤクルト (甲子園)〉

勝:岩崎
S:藤川
敗:ハフ

青柳さん、この日含めて過去3度の投球回数は、
5.2回
5.2回
5.2回

その一つ前が7回
で、またその前は
5.2回。

6回に入ると、アウト3つが途端に難しくなる変貌ぶりがすっかり定着してしまった。
次、青柳さんが投げるときは、6回2アウトになったら全身全霊で応援するよ。

青柳さん大好きっ子の高山がその負けを消す同点タイムリー打ったのには、高山の執念感じた。またこれで青柳さんを揺さぶるのかな。(なぜに)
先制打と勝ち越し打は大山。秋だなぁ(笑)

この日のお立ち台には、また火消しに行ってくれた島本も上がった。
満塁だもんな…いつもすまない(笑)
これで60試合目の登板。すごいよ島本。タフな場面もビハインドでも、タイガースに島本ありだ。

そして、近本!
試合前、セ新人最多安打の数を150としていたが、この日なんと猛打賞をやってのけ、あの長嶋茂雄さんの記録153に並んだ。
大記録を前に足踏みしないどころか、ペースを上げている…近本恐ろしい子…!
長嶋さんの応援も楽しかっただろうな。毎日のようにヒットの数が積み上がって、すごいヤツが来たぞって。近本のおかげでそんな疑似体験もさせてもらってる。

あと、この日お立ち台にあと一枠あったらもう一人上げてほしいなって思ったのは、梅野。
9回表。1点差で、先頭バッターが出て、四球も出てしまい、パスボールもあったけど、それでも、フォークのサインを出し、球児もすごいのが、ワンバン投げ込んでくる。
三走いながら、山田哲人の二盗を刺しにいくという度胸と技術と。

さて…
この日記が更新される19日のサンテレビボックス席の中継は、谷口英明アナのラスト実況になるそうです。
本当に寂しい秋になっています。
近本のセ新記録達成と、タイガースの勝利を、タイガース愛にあふれる谷口アナの語り口で聴きたいと思います。

[今日のマルテ]

打てんかったけど、よく守ってたで!打てんかったけど!

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カラッカラで逃げ切った…

〈9/16 巨人 1-2 阪神 (東京ドーム)〉

勝:ガルシア
S:藤川
敗:桜井

「代走・宮國」なんて秘密兵器まで出てきた総力戦。だが、決勝点はもらった押し出し四球での1点。鼻の奥がツーンとしますねw
さ、いきましょか。

先発ガルシアが二軍での調整を経て、一軍の先発のマウンドに帰ってきた。
バッテリーを組んだのは坂本だ。
ガルシアは、5.1回を投げ、7四死球。苦しいリードとなったが、坂本の生きる道は今日ガルシアを大崩れさせないことなのだ。精一杯やったと思う。私も精一杯見守れたと思う。(自画自賛)
このバッテリーは、要所でダブルプレーに打ち取るなど踏ん張って…いや、ラッキーだったな。

打線が機能したわけでもなかったが、6回表の満塁の場面。
高山の打席は、面白かった。
桜井は高山に対し、力勝負で全球ストレートを投げ込んできた。
ファウルで粘ったり見極めたりして、7球目。完全に高山の勝ち。桜井の力んだストレートは大きくはずれた。

そして、今日はやっぱり、この人だ。
6回裏途中で、ガルシアに代わった島本!
一死1,2塁。点差はわずか1点。
ここから先、追加点は望めないから(言い切り)(だってさっきの高山のあとも満塁だったのにな)(さっき言えよ)、なんとしても抑えてほしいと思っていたが、同点ならやむなし、とも思って見てた。
代打、陽岱鋼の三遊間抜けそうな当たりを、なんとか木浪が止めるだけ止めて、ランナーの生還を許さなかった。
これで一死満塁。

ふふふふふ

テレビ消そうかと思った。(弱っ)

だが、小林、大城への島本のフォークが、めちゃ落ちてた!今までで一番かもしれない。
状況は満塁だったが、坂本が止められれば大丈夫だ。
ベンチでもガルシアが潤んだ目で、この戦況を見守っている。ヤツはいつもそうだ。いつも潤んでいるように見えるからつい同情的になってしまうのだ。
島本は、小林から空振り三振、大城からは力ないセカンドゴロに仕留めて、、、うぅぅっ島本最高の火消しだよ!!
えっ!!ヒーイン島本じゃないんか!!(笑)

かくして、やはり1点もとらないまま、リリーフ陣にあとは頼むと無茶振りして、そしてリリーフ陣は本当に逃げ切ってくれた!
最後までこの調子でいくんやなw

岩崎はやり返したね!よっしゃ!

[今日のマルテ]

初回、レフトへのヒット。ゲレーロが打球処理にもたつく間に、2塁を狙うが今日は足からいってアウト。
全然、アウト。(念押し)

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そんなに負けてない。負けてない。

〈9/15 巨人 6-5 阪神 (東京ドーム)〉

勝:マラソン
S:デラロサ
敗:ジョンソン

8回裏。
イニングを跨いで投げたジョンソンの渾身のストレートを、不振にあえいでいたゲレーロがレフトスタンドまで運んだ。逆転の2ランホームランだった。ゲレーロはダイヤモンドを周りながら涙を堪えられなかった。
打たれたジョンソンは悔しい表情を見せたが、あとひとつのアウトのために腕を振った。
次の田中俊太に粘られ四球を選ばれるが、代打重信に対しても丁寧に投げ続けた。これ以上点差を広げないために。ジョンソンは試合を投げ出したりしなかった。

このゲームは、初回に2点を先制され追う展開だったところを、2回に梅野が1点を返し、3回にまた突き放されても、食らいつき、4回には逆転していた。

4回表。
岩貞を続投と読んだ原監督は8番梅野に対し満塁策で敬遠とした。
矢野監督が勝負に出た。
二死満塁だった。
歓声の中、打席に入ったのは鳥谷。
鳥谷ならどんな場面でも冷静にボールを見極められる。
いい代打策だと思った。
1球も振らずにカウントは2-1。
4球目、少し甘くなった菅野の変化球にバットを出した。
打球は、横っ飛びした阿部の追い付けないところ、1,2塁間を破っていった。
鳥谷、同点の2点タイムリーヒットだ。
そして続く1番木浪も打って逆転に成功した。
さらに7回には、リードを2点差に広げる糸原のタイムリーヒット。

[今日のマルテ]

同点に追い付いた4回の先頭はマルテだった。
レフトへのヒットで2塁を狙い、頭から飛び込んだ。
どうしてあんなにヘタなのにマルテは飛び込むんだろうか。
いつもは届かない方が多いのだが今日は飛び過ぎ。勢い余って身体が振られている。
ケガするからやめな。

でもね、ビハインドでも、逆転してまた逆転されても、最後まで必死で戦ったのが見えて、悪い試合じゃなかったな。
タイガースは負けてなかったぞ。

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ノーヒットノーラン!!

13日の金曜日か―
メッセの引退が発表された。
心にポッカリ大きな穴が開いて、今から好きな野球を観にいくというのに、朝、起きるのが億劫だった。

〈9/14 中日 3-0 阪神 (ナゴヤドーム)〉

勝:大野
敗:望月


メッセのことも鳥谷のことも、チームの順位にも、毎日毎日心が乱されて、どうして、好きで見てるはずの野球にこんな思いをしなきゃならないんだって、怒ったりしてる。
でもね、球場を目にすると、謎の使命感に駆られるし、毎日野球があることに感謝の気持ちすら芽生えてしまう。
滅多に行けない球場での観戦はワクワクするし、タイガースファンよりドラゴンズファンがいっぱいいるのも新鮮だ。
理屈じゃなく、野球が好きだし、タイガースが好きだ。
好きは、負けなのだ。

さて。どうして前の日快勝した打線を、同じカード、同じ球場でガラリと替えてしまったのだろう???
もう愚痴ってるw

気付けば5回を終わってもヒットが1本も出ていない。毎回3人で攻撃が終わる。ずっとぼやいてた。
6回、梅野がようやくエラーで出塁。
7回、大山が四球で出塁。
ドラゴンズ大野雄大が許した走者はこの二人だけだ。
つまり、ノーヒットノーランの可能性がある。

ただ、タイガースも打てなかったが、ドラゴンズ打線だって、決して打てていたわけでもなかったのだ。
ノーノーの期待に膨らむナゴヤドームだったが、7回終わった時点で、隣のドラゴンズファンのおとうさんが、小さな息子さんに、話すのが聞こえてきた。
「大野わからんぞ。1本打たれたらガタガタっとくる。3点のリードなんて無いと思わないと。」

おとうさんどんだけwww
でも大丈夫、タイガース、その1本も打てない可能性の方が高いからw

考えてみれば、私は幸せ者だぞ。
ノーヒットノーランなんて偉業達成を、そのピッチャーのホームゲームで、見ることができるかもしれないのだ。生まれて初めてのことだし、しかもこの先、もうないかもしれない。
8回のタイガースの攻撃が終わったとき、球場からは割れるような歓声と拍手が起こった。
素直にこれには、一緒に大野を応援したいと思ってしまった。
大野雄大は、京都出身で、藤川球児に憧れたタイガースファンだ。背番号22は球児からきている。いつまでも関西弁を話す明るいムードメーカー。「同じ」タイガースファンの誇りだ。

9回表。近本の打球がサード高橋周平のグラブに収まったその瞬間、さっきの8回を上回る大歓声。

マウンドで、大野雄大が少年のように飛び跳ねている。
気付いたら私はずっと拍手をしてるじゃないか。まいっか。
素晴らしいピッチングだった。
大野!ノーヒットノーランおめでとう!


2年前に大きくなったこのビジョンが見たかったんですよ。
ノーノーのスコアと大野の笑顔もどうぞ(笑)


カメラにサイン。ノーヒットノーランって書いてる。裏返してご覧下さい(笑)


ドラゴンズブルーも綺麗だった。

家に帰って、録画していたサンテレビを見たら、よほどのことがない限り相手チームのヒーローインタビューを中継しないサンテレビが、大野雄大のお立ち台をノーカットで放送していた。
かっこいいエンディングこそなかったが、中継の終わりは大野雄大の笑顔だった。
やるじゃねーかサンテレビ(笑)
次は、タイガースのそういうの、やってもらおう。


打者3人にあっという間だった能見さん撮ったので貼っておきます。
50試合目の登板だった。40歳以上でのこの数字は岩瀬氏以来史上二人目の偉業。
どうでもいいって能見さん言うけど、ファンにとってはどうでもよくないことなんだぞ。
能見さん見てると色々救われるんだ。ありがとう。

[今日のマルテ]

爆笑の試合前マルテ声出し…までは良かったんだけどなぁ。

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西と野手

〈9/13 中日 1-7 阪神 (ナゴヤドーム)〉

勝:西
敗:柳

終わってみれば、ほぼ快勝。

3回表。
先頭梅野がヒットで出塁すると、西がバントの構え。
私は西はバントうまい方だと思っているけど、思い返せばずっとパリーグでやってきた投手。失敗しても責められん。大目に見なければ。
…という甘々査定になってしまうのは、積もり積もった無援護からくる罪悪感なのだろうか。なんで一ファンの私がそんなもの感じなければならないのか。
あいつらのせいだ。

注)あいつら=野手

そう。このあと野手が打てなきゃ私はまたすぐに西側に立ち、キーキーわめきたてるのだ。クラスに一人いるタイプの女だ。昔はそうじゃなかったはずなのだが、今はそういう女だ。

…と、準備万端で構えていたら、木浪がなんだかヒットを打った。
近本も打った。1点を先制した。盗塁までした。
一死2,3塁。
バッターボックスには福留さん。
やばい。この人にはキーキー言えない。キーキーは相手を見て言うのが正しいからだ。卑怯とも言う。

そしたら福留!3ランホームラン!!助かったぁぁぁーー!!

西はこれでバントミスを引き摺らずに済む。
打った野手たちはえらい!信じてた!(ヒラリ

そして4回の梅野、今度はタイムリーヒットで追加点!
9月入ってからの打率はこれで.348と驚異的な数字を残している。
西の打席で盗塁を決めるなど、ちょっとおかしい。
西は、タイムリー2ベース。
へ?あれ?パリーグから来た…え?あれ?
西にこれやられると、気落ちするのは相手バッテリーではなく、出番を待つ野手たちなのでは?(笑)

西!ナイスバッティング!

高山にもホームラン出た。その調子その調子。西には負けるな!(そこ)

[今日のマルテ]

ゲーム前声出しはマルテ!
勝ったから明日もやるね!
明後日もそのまた次も、ずっとな。

みんな、ずっといてくれないかな。そんなの無理ってわかってるけど、、、そんな夜だ。

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痛い一敗

〈9/12 阪神 2-12 ヤクルト (甲子園)〉

勝:山田大
敗:高橋遥

遥人にも試練のときか。
すぐに何もかもうまくいくことなんて何一つないね。

近本がすごいな。
昨日書かなかったけど、プロに入ってからずっと続いてきた連続無併殺が、577打席だと記録された。ものすごい数字だと思う。
日本記録は記憶にもある金本さんの1002打席。これもやっぱ改めてすごい記録だ。
近本、次は、ヒット数と盗塁数か。伸ばしてほしいな。
うまくいってもいかなくても、その挑戦は応援したいし、楽しいよ。

あとは、、、
チームが勝ったらもっと楽しいよ。。

[今日のマルテ]

昨日さ、お立ち台でなんて言ったんだっけ?

(アシタもオレがヤル!)

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