〈9/24 阪神 5-0 巨人 (甲子園)〉
勝:ガルシア
敗:高橋
5-0とタイガースがリードして9回表。
引退を表明した阿部慎之助が3塁側ベンチ前にバットを持って現れた。
代打いつ出てくるかなって思って見てたので、なるほど9回か!と思ったと同時にリンドバーグのあの曲が聞こえてきた。
セーブはつかないけれど、球児が阿部慎之助の甲子園の最終打席を出迎える。
よくぞこの対戦機会を作ってくれた。
唐突だけど、私の母は巨人ファンだ。
なかでも阿部慎之助がお気に入りらしく、ある日私にその理由らしきものを説明してきたことがある。
「あんな顔して野球めっちゃうまくて憎めへんやろ?」
(ほんまにファンか)
(本人に言いつけてやりたい)
でもこの母の意見には完全に同意だ。
お立ち台での「最高でーす!」は、最高にカリカリさせられたが、嫌いにはなれなかった。
それどころか、このフレーズを聞くようなときは、完全に「阿部にやられた」あとだ。凄い選手だと何度も思い知らされた。
この日、阿部が打席に立つと、レフトビジターから慎之助コールがあると同時に、ライトスタンドからもコールされた。
まぁ、勝ってるからというのが大きいのだけど(笑)、それでも、巨人のユニフォームを着る選手に、ライトスタンドからこんな反応が起きるなんて、とても特別なことだ。
球児は、ストレート1本の真っ向勝負。
初球の阿部の迫力のフルスイングに、拍手が起こった。
阿部も球児がストレートしか投げてこないことをわかっている。
4球目がライトポール際の大きなファウルになったとき、タイガースファンからは、良かったーと、惜しかったなーと入り混じったようなどよめきがあった。
応援歌は歌詞がわからなかったので歌えなかったのだけど、多くのタイガースファンが手拍子で合わせていた。
5球目。ボールは阿部のバットの上だった。阿部の渾身のフルスイングと、球児も負けないストレートを。
球児と阿部の対戦は、ずっと記憶に残ると思う。
空振り三振してベンチへ戻る阿部には、球場中から大きな拍手が注がれた。
でな。こんな演出が出来たのも大量(5点だが)リードできたおかげなのだ。
梅野と福留のホームランが大きい。甲子園で見るホームランは格別だ。
阿部は一生タイガースに恩に着てほしいw
阿部!おつかれさまでした。
高橋聡文が引退を発表。
小柄でも全身を使って投げる強い強いセットアッパーだ。
彼に救われたゲームがどれほどあったか。後ろにいてくれるだけで心強いピッチャーだった。
タイガースに来てくれてありがとう。
本当におつかれさまでした。
[今日のマルテ]
「左足の張り」があったとのことで、3回表の守備にはマルテ就かず。
ムリしない系なので。