2023年阪神タイガースは日本一のチームになった!

〈11/5 オリックス 1-7 阪神(京セラドーム)〉

勝:伊藤将
敗:宮城

負けたら交代するはずのゲーム前の声出しも、日本シリーズは原口の声出しで全7試合を戦った。

先発は、今年の開幕投手の青柳。2023年の一勝目を運んできてくれた青柳が決戦のマウンドに。
苦しんだシーズンだったが、最後にいいピッチングで終えることができたのは、来年に繋がる。
リリーフ登板した伊藤将司も、桐敷もそう。このシリーズでは悔しい思いをしたが、岡田監督は、一年頑張った彼らが記憶を上書きできるようにマウンドへと送り出した。
そして、点差は7点差と開いていたが、最後の1アウトは岩崎で、と決めていた。

「普段通り」とはあえて違う継投で、このシリーズを締めくくった岡田監督が胴上げされるのを見て、フワフワした気持ちでいる。

今日は打線も奮起した。
オリックス宮城のクロスファイアがバチバチに決まって攻略は難しそうだった。
しかし4回、そのクロスファイアが内に入り過ぎて大山にデッドボール。
その前に、森下に粘られヒットにされていたことも宮城には嫌な感じだったのだろう。
2球で追い込まれていたノイジーだったが、変化球に目付け、とはいえ難しいボールだと思ったが、うまく救って…
…え!!!
3ランホームラン!!!

打撃ではなかなか目立つことのできなかったノイジーが、シリーズ2本のホームラン。
ありがとう!ノイジーありがとう!打ってくれたのがノイジーで本当に嬉しいよ!

5回表の攻撃。興奮は冷めないまま勢いはタイガースにあった。
坂本、近本の連打で一死1,2塁から、中野がしっかり走って内野ゴロの間にランナーを進めた。
二死1,3塁となったところで、オリックスベンチは宮城から比嘉にスイッチ。
だがまたしても森下が打ってタイムリーに。
大山、さらにはノイジーもまたタイムリーと続き、0-6と優位に立った。

得点が入った回だけではない。
みんなが自分の役割に徹し、次の塁を狙い、最後まで気を抜かず、そしてベンチでは声を張り、戦った。

岡田監督が、「みんなが主役」だと言ったのはそのままの意味だろう。
世界一を成し遂げたWBC栗山監督が、キャプテンを置かないことにしたのは「全員がキャプテン」だからと言ったが、それに通じる。

王者オリックスに真正面からぶつかって、想像どおり簡単ではなかったけれど、最後に一つ多く勝った。
一年間やり通したことが間違いじゃなかったと証明された。
タイガースは強くなった。
タイガースを応援してきてよかった。
阪神タイガースと、阪神タイガースを愛するみなさま!本当におめでとうございます!

この日記を書き始めたのが2008年。
あの年、本当に悔しくて、それで、どうせなら優勝できるまで続けようって意地になってもう15年が経ってしまいました。ギャルとは…(笑)
でもこの日記のおかげでたくさんの方たちと出会い、一緒に喜びを分かち合えて、こんなに幸せなことはありません。
毎日私の日記を更新してくれた山ちゃん!
長い間本当にありがとう!

タイガースのみんな!ありがとう!

[今日のノイジー]

優秀選手賞獲得!
最後の最後に、やりやがったな!(笑)
こんなに誇らしいことはないよ!

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第7戦へ!

〈11/4 オリックス 5-1 阪神(京セラドーム)〉

勝:山本
敗:村上

2回表の満塁。4回表の1,3塁。
タイガースはどちらのチャンスにも山本由伸を打ち崩すには至らず、立て直した山本は9回のマウンドにも立った。
一人で最後まで投げ抜いた138球。
敵ながらさすがだと思うし、圧巻だった。

でもな、三連覇を成し遂げた王者オリックス相手に胸を借りての日本シリーズ。
6戦終わって3勝3敗。
総得点数は23-23。
タイガースが見劣りするとも思わない。

勝負は7戦目へと移る。
熱い戦いを見せてほしい。

みんなみんな、声出していこう!
バモス!!

[今日のノイジー]

ホ!ホ!ホームラン!!!!
(感涙)
(立ち上がって)
(崩れ落ちた)

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逆転勝利で日本一王手

〈11/2 阪神 6-2 オリックス(甲子園)〉

勝:湯浅
敗:山崎颯

痛すぎる追加点を許したのも逆転したのも森下、…って私たちは一体何を見せられているのでしょう(笑)

監督に怒られても翌日ケロッと打っちゃうかと思えば、今日はこの戦犯確実の大エラーからの逆転打。
泣いたりした日もあったので、全くの鈍感でもなさそうで、まじであのルーキーの思考とメンタルはどうなってんだ。

7回表の、中野とのダブルエラーは負けを覚悟したほど痛いものだった。
中野はともかく、森下は余裕もあったはずなのに、なんでそんなに慌てたのか素手で捕りにいって後逸。
3塁ストップしてたランナーが悠々とホームに還った。

しかし森下はもう二度とあんなプレーをしないだろう。痛すぎる代償だが、これが1年目で自分で失敗して体で覚えたというのならそれを受け入れようか。
…と血が出るんちゃうかと思うぐらい唇噛みながら心の整理頑張ったよ!!

毎日のようにミスが出てしまうのも、ここが日本シリーズだから。
もうそれは受け入れていこう。
試合が続く限り、取り返せばいいんや。
人生に例えても同じ。生きていれば、頑張ってれば、大丈夫や。
と、調子よくお立ち台に上がるルーキーに教わった。

7回表は、こうしてタイガースの決定的ともいえるエラーでオリックス有利かと思ったのだけど、気になったのは中嶋監督が、四球で出塁した4番頓宮に代走を送ったこと。
2点目が入り、得点圏にランナーが進みあと1点をとりに行く勝負に出たのだけど、守りに入ったようにも映った。
ここは細かく繋いだタイガースのリリーフ陣が踏ん張って終わった。

7回まで何もできなかったタイガースだったが、8回表湯浅が1イニングを3人でピシャリ。
打順こそ下位へ回るが先制ホームラン打ったゴンザレスと、私の中でオリックス最強の紅林がいる。
しかし湯浅はオリックス側に行きそうだった流れを見事に断ち切った。

そして8回。オリックスは先発田嶋から継投に入って山崎颯。
野球って本当に何が起こるかわからない。
先頭の木浪がエラーで出塁。
甲子園は今まで溜まりに溜まったものが噴き出すような大騒ぎ。

応援歌、応援バットを叩く音、歓声、拍手がうねりとなって甲子園の空気を支配した。
ここで代打に送られたのが糸原というのがまたいい。
相手が強ければ強いほど、甲子園が盛り上がれば盛り上がるほど、怖気づくどころか「オイシイ」と思う男なのだ。
シーズン前から代打だと告げられ、それでも毎日やることは変えずにやってきた。
岡田監督が「みんなベンチで戦っている」と認めているのは糸原の存在あってのもの。
糸原がヒットで繋いだのは、この試合、いやこのシリーズにとてもとても大きいことだ。

無死1、3塁。ここで打つのはもはや定番なのが近本。驚かない自分がいる。

そして、中野もね、悔しい気持ちをもってこの打席に臨んだのだと思う。
ベンチの指示はバント。
決して簡単ではないボールにもしっかりバントを決めた。

山崎が甲子園に飲み込まれていく。3連投を禁じ手としてきた中嶋監督はここで、4連投となる宇田川を投入。

さぁ、森下。
ベンチで慰められ、励まされ、前を向いた森下に打順が回ってきたのは偶然じゃない。
みんなが森下に繋いでくれたのだ。

集中して狙い球をヒットに。
3塁ベースを叩き、何度も何度もベンチに向かってガッツポーズ。
大歓声が止まない中にも冷静だった大山も、森下のおさらいのようなバッティングで続き、一気に勝利をたぐりよせた。

森下、大山に連打を浴び一つのアウトもとれずに降板する宇田川は涙。
いや、宇田川は悪くなかったぞ。いい球を投げていたし、ここで宇田川を無理を承知で送るほど中嶋監督からの信頼を得ているということだ。

代わった阿部から坂本が2点タイムリー3ベースなどという坂本にしてはド派手なダメ押し。…えっと、坂本ようやったで!!(えっと、ってなんや)

4点差になっても準備をしていた岩崎がクロージング。今日も低かった!

熱狂の甲子園を味方にタイガースが勝利した。

[今日のノイジー]

フォアボールもぎとって、代走送られてベンチに帰るときのあの堂々としたふるまい…好きだわー!

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湯浅復活の名勝負に4番大山のサヨナラ打!

〈11/1 阪神 4x-3 オリックス(甲子園)〉

勝:岩崎
敗:ワゲスパック

大博打、だと思った。
岡田監督も、そして中嶋監督も最高にクレイジーで、そして素晴らしい名勝負を見せてくれたと思う。

湯浅がベンチ入りしていたのは周知の事実。
だが、あんな場面で湯浅を投入するなどと誰が思っただろう。

6月15日のオリックス戦。
湯浅は2本のホームランを打たれ、敗戦投手となった。
登録抹消となった湯浅の復帰登板は故障もあってシーズン中には叶わなかった。

今日。3-3同点で迎えた8回表。
イニングまたぎの石井から島本、二死1,3塁となったところで、岡田監督はあの日のオリックス戦以来一度も一軍で投げたことのない湯浅を送った。

でも岡田監督はリスクよりも、湯浅を信じ、しかも球場の雰囲気を一変させるところまで見ていた。
甲子園と、ここに集まったファンを熟知している監督だからこそできる采配だった。

WBCでは打たれた湯浅だったが、あの世界の大舞台の経験は、ここ日本シリーズのためにあったのかとさえ思った。

バッターボックスにはこの日エラーを記録してしまい打ち気にはやる中川圭太。
坂本の出したサインは「真っ直ぐ」。
湯浅は落差のある素晴らしい149キロのストレートを坂本のミットめがけて投げ込んだ。
フライになったボールをセカンドで待ち受ける中野がグラブを上に出した画は、優勝の瞬間かと錯覚したよ。
湯浅ー!おかえり!
湯浅のいなかった時間が巻き戻って急に長く感じた。本当におかえり!

9回裏。一死から近本が四球で出ると、二つのバッテリーミスで近本は3塁へ。
ここで中嶋監督は、中野と森下の二人を申告敬遠。
一死1,3塁で大山との勝負を選んだのだ。
でも中嶋監督が大山を舐めたとも思わない。これがチームを三連覇に導いた将の勝負手だったということだ。

対する大山。
この日も内野ゴロの間に打点こそあげたがノーヒット。
目の前で打者二人を敬遠された4番の心境、本当のところはわからない。
だけど大山がずっとずっとそうしてきたように、冷静であることに努めた。
ボールも見えていた。

昨日も最後は大山だった。一打同点の場面、平野のフォークに空振り三振。
打てなくて責任を背負い、そして今日この打席に立っているのだ。
きっと大山自身は四球でもなんでもよかった。チームが勝てるなら。

7球目。インハイへのストレート。
肘をたたみ詰まらされながら、でも振り切っていた。
打球は三遊間を抜けて、サヨナラヒットになった。
ホームへ生還した近本とネクストの原口が抱き合って、ベンチから水しぶきをあげながらみんな飛び出して、笑顔で抱き合って、植田海は盛大にコケていて(笑)。

今日もいくつかのミスがあった。

佐藤輝明は途中で交代。でもベンチで声を張った。

代わりにサードの守備に就いたのは糸原。
7月以来の久しぶりの守備にも、「準備はできていた」と当然のことのように言った。

先発の才木は苦しみながらもリードを守って後ろへ繋いだ。

同点打を許した桐敷が歓喜の輪の中で涙を見せた。なんでだよ。桐敷のおかげでここまで来れたんだぞ。

ランナーを2塁まで進めても、無失点で9回といういつものイニングを投げた岩崎が勝利投手に。

日本で一番最後まで戦うのに相応しいチームになった。
心が震える感動と興奮をこんなにもたくさん、ありがとう。

[今日のノイジー]

とにかくもう、ありがとう!(涙)

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追い上げ

〈10/31 阪神 4-5 オリックス(甲子園)〉

勝:東
S:平野佳
敗:伊藤将

ここへ戻ってこれただけでも幸せなのだけど…
勝ちたいんやあああ!
うああああーぬおおおおおおーー!

先制したのはタイガース。
スタンドを埋め尽くしたタイガースファンの大応援を受け、このあとも押せ押せのムードでゲームを進めてくれれば、と思っていたが、そこは経験値の違うオリックスが一枚も二枚も上。

体が固まってしまっているのかミスも出てしまい、終盤の追い上げも引っくり返すまであと少し、タイガースが負けた。

大舞台で普段通りに思うようにできない。褒められたことではないけれど、そこへ行き着いた者にしかわからない感覚もあったのだと思うし、これが日本シリーズなのだといい経験をしている。
スタンドのボルテージはすごかったけれど、まだまだこんなもんじゃないから覚悟を。
切り替えてやるしかないのだ。
森下が元気なのいいね。

次だ次!

[今日のノイジー]

マルチ!
いいぞ半袖!

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裏返し

〈10/29 オリックス 8-0 阪神(京セラドーム)〉

勝:宮城
敗:西勇

嬉しくてたまらなくて飛び跳ねて行ってきましたあああ!

試合終盤は「1点とろう…1点…」って隣で念仏唱えてた 松竹芸能 代走みつくに さんでしたあああ!

他なんかある!?ないね!!
以上!

[今日のノイジー]

甲子園で出直しだ!
この季節のナイター寒いで!

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日本シリーズ!大きな先勝!

〈10/28 オリックス 0-8 阪神(京セラドーム)〉

勝:村上
敗:山本

『関西ダービー』が日本シリーズで実現するなんて、夢には思っててもそれを口にするとただの寝言になってた。
オリックスがいくら強くなっても、タイガースが遠く足元にも及ばなかったからだ。
優勝を掴んでもCSで勝ちあがらないといけないというハードルも存在する。

しかし今年、59年ぶりに実現。
もう歴史上の出来事やん…

いよいよここまできたけれど、オリックスは三連覇を成し遂げ、昨年は12球団の頂点にも立ったチーム。
初戦はNPB屈指のピッチャー山本由伸の先発で、何かの間違いでも起こらない限り……

勝った。

まじか。

さぁ行こう!(なんやこの前置き)

交流戦でも対戦した山本相手の村上のリベンジマッチ。あの日負けてしまい、その村上のリベンジの舞台がここ、日本シリーズだなんて…いや、あの日村上は互角に投げあった。負けたのは打てなかった打線のせいだった(2安打)。
リベンジするのは野手たちだ。

でも今日は全く打てないという気配ではなかった。山本は完全ではなかった。初回の中野のヒットのおかげかもしれない。
5回表。佐藤輝明がヒットで出塁すると盗塁を決めた。岡田監督はサインだとは言わないけれどここはサインなのだろう。
続くノイジーのライトフライで一死3塁という形をつくり、7番DHに入った渡邉諒が、…あ!そう!この日本シリーズの初戦のオーダーは、DHになべりょ!
打順はいつもどおりほぼ固定だが、DHを7番に入れ、坂本は9番。木浪は「8番」のまま。
この渡邉諒が犠牲フライでも打ってくれれば、というところでタイムリーになった!タイガース先制!
詰まった当たりでもなんでもヒットはヒット。タイムリーはタイムリー。アウトカウントを増やさなかったことは大きかった。
この攻撃が呼び水となり、木浪も打って、1番近本,2番中野の連続タイムリーまで飛び出した。
あれほど「普段通り」を言ってきた岡田監督がこの日本シリーズを前に「普段通りできるわけがない」と言ったように、緊迫する対戦の中で、選手たちは「普段通り」の攻撃を見せてくれた。
繰り返すが相手は山本由伸。この猛攻はすごかった。

こう着していたゲームが動き出したその裏。気を付けなければならないイニングだ。ここで村上が失点するようならこの試合の行方はわからなかった。…が、村上-坂本のバッテリーが楽しすぎた。
森友哉の上がり過ぎた打球が天井裏に入り球場ルールで2ベース。これは助かった。
次の頓宮への8球目。低めゾーンのストライクできっちり三振をとったのは坂本のフレーミング。
次の紅林にこの日初めての四球を与え、一死1,2塁。
そしてゴンザレスには粘られるのだが、ファウルになるたびに坂本が笑みを見せる。打ち取れないことに村上が焦りを感じてしまわないように。
笑いながらサインを出す坂本に、村上も笑って応える。このシーンが本当によかった。
シーズンをかけて培われた二人の信頼関係がよくわかる笑顔のピッチング。まだピンチは続いているのにバッテリーで会話でも楽しんでいるような様子に、誰も邪魔できない嫉妬すら感じるような場面だった。
こうして村上は実に楽しそうに7回100球。1点も許さないまま後ろに繋いだ。

終わってみれば野手もよく打った。
近本、中野が猛打賞。
大山を除くスタメン野手全員がヒット。その大山にしたって3四球。6回の追加3点も大山の四球から始まったことは大急ぎで言っておきたい。

大量得点で守られたゲームは、加治屋と岩貞でクロージング。
出来すぎだが、いつもやってきたことができればこのシリーズも勝てるということを知ったのは絶対に大きい。

原口の威勢のいいバモスで始まって、明日も続く。

[今日のノイジー]

6回にも繋ぎのヒットを打ったのだけど、5回のライトフライは本当によかったと思うのだよ!
ノイジー、自分はアウトになったのにサトテルが3塁に進んだのを見届けると、手を叩いて「よしっ」ってやってる。
役割を理解し仕事を完遂したノイジーに大きな拍手を!

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CS優勝!日本シリーズへ!

〈10/20 阪神 4-2 広島(甲子園)〉

勝:桐敷
S:岩崎
敗:床田


いい写真!私は行けなかったのだけど、ライトスタンドに貼りついてる住人からもらった!(ありがとう!)

熱かった3連戦。タイガースは3連勝して日本シリーズへの出場を決めた。
終わったから強かったとも言えるけど、3戦ともカープが先制し、実際手強かった。
新井さん率いるカープとの対戦がまた来年の楽しみ。それまでちょっとだけ上にいさせてもらう。

3戦とも原口の「バモス」で始まった試合。この原口の声出しで、選手たちは一度立ち止まって我に返り謙虚に、それから勇気と元気を集めて毎日の試合に臨んだ。

今日の先発は大竹。
結果だけ見るとシーズン中ほど良かったわけでもないけれど、コーナーを突く投球に少しストライクゾーンが辛かったようにも見えたので、大竹自身の不調でもなんでもないと思ってる。
どころかなんなら5回、同点に追いつかれてから四球でランナーを出しピンチが続きながらも、あと一つだったアウトをとってからマウンドを降りたということの方が大きくて、大竹の強さを実感した。
ここで我慢した岡田監督にももちろん敬礼。

大竹がイニング途中で降板しなかったことであとの継投がはまった。
今日の試合の一番は、2イニング投げた桐敷。最高だった。
昨日の温存が今日に活きたのだから、昨日桐敷我慢したワシもえらい。(は?)

2イニング目の7回表。
桐敷は、野間に四球を与え、そこから牽制を入れた。
すると坂本がマウンドの桐敷に声をかけにいった。
ランナーを気にする桐敷への抜群のタイミングだった。
この坂本の声かけこそが、カープから流れを断ち切り、この試合を決めたのだ。
…と、Yさんが言ってる(誰)。ワシも異論はない。

Yさんがここで確信したと言うとおり、桐敷は、3番小園、4番堂林を空振り三振に斬った。(Yさん何)

岡田監督は「なんであんなに良くなったかわからないんですけども」と冗談交じりに言いながらも投のMVPには桐敷の名前を挙げた。今のタイガースの誇れる投手陣の中で誰か「一人」に決めるのは難しい中で選ばれたのだから桐敷には最高のご褒美だと思う。

さぁちょいちょい名前出してたけど坂本行こう!前を打つノイジーと抱き合わせで行こう!(笑)

2人が連動して、逆転!勝ち越し!タイムリーヒット!
こんな日が来るなんて!
いつも守備やリードのことしか言うことなかったこの2人が!(笑)
もうね、嬉しすぎてものすごい夜更かししちゃったよ。

誰か一人が大暴れして勝っても長続きはしないもの。今年のタイガースは、地味でもチームの戦略として四球をもぎ取り、後ろに繋ぎ、どこからでも攻撃の形を作ってきた。
あと、この二人がさらに打ってくれれば、というところで、CS優勝を決める大活躍。
最後の最後にやりやがったな!(泣き笑い)
打てなくてもずっと自分のやれることに徹してやってきたからだ。

4回裏、同点タイムリーを打ったノイジーがクールに振舞ってみせると、勝ち越しタイムリーの坂本は1塁側ベンチに向かって指さして吠えた。こちらは派手(笑)
でもどちらもよかった。本当によかった。

守っては、この二人のファインプレーもチームを救った。
8回の中野横っ飛びの超ファインプレーと、ライト前落ちそうな打球にスライディングキャッチしてそのグラブをとても大事そうに抱えた森下!

大竹のあとのリリーフ陣は1点も許さず、そして今日も岩崎が締めた。
ナイスゲーム!

阪神タイガースが日本シリーズへ行く。

[今日のノイジー]

いや、ファインプレーまだあるから!
8回、その強肩でランナー1塁に止めたノイジー!

日シリも頼んだ!

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ま・か・せ・た・ぞ のサイン!

〈10/19 阪神 2x-1 広島(甲子園)〉

勝:岩崎
敗:栗林


同じ満員の甲子園でも優勝の日ともまた違う熱気と興奮。
優勝というゴールが目の前にある高揚と、日本シリーズへの挑戦権を懸けた威勢。
どちらも得難い体験をさせてもらってる。

興奮冷めぬまま帰ってきてすぐ飛び付くようにしてテレビをつけ、録画していた「あの」シーンを見た。
9回裏2アウト。
ランナー1,2塁の状況から坂本誠志郎のフォアボール。
ネクストにいる木浪への
「まかせたぞ」のサイン。
現地での大歓声がまだ耳に残っている。

昨日のデッドボールを受けたときの坂本も気迫に溢れていたが、今日もまた、そう。
チームを鼓舞する姿はキャプテンシーという言葉でスマートな表現するのもちょっと違う。
根っから熱い男で、勝利への執念を言葉と行動で示す選手だ。

サインを受け取ったのが木浪だってところがまたいい。
開幕スタメンには名前のなかった二人が水を浴びて抱き合う姿は何度リピートしても目頭が熱くなる。

坂本は自分で3アウトをとりにくるカープベンチの思惑に対しても割り切って冷静だったし、マウンドの栗林の状態を見極めていたとも思う。
1球も振らない坂本に栗林は焦ったはずだ。

そしてこの回、サヨナラのホームを踏んだのは、CS初ヒットの4番大山。
岡田監督の助言もあったそうだが、2ベースにしたのは普段通りの大山の迷いない全力疾走。

試合を決めたのは劇的な木浪のタイムリーだったが、本当にここまでよく1-1の同点のままこれたと思う。

「今年一番悪かったんじゃないかな」と岡田監督が言ったとおりで、先発の伊藤将司が苦労していた。
球は高く、走者を出してはテンポも悪くなり、今日は一体何時に終わるんだろうかと悪寒もした。
早めの交代もあるかと思っていたら、7回を投げ失点は初回の1点のみ。球数は99。
結局はすごい伊藤将司(笑)
それにやっぱりこれって坂本のリードの賜物でもあると思うし、全体としても守りの強さというのを実感したゲームでもあった。
難しいワンバンを平然と捕球してくれる大山のあの安定感も、伊藤将司のフィールディングも、随所にシーズン中やり通してきたことがこの試合でもできた。
あと、木浪がそこにいるっていうポジショニングも。

そして今日もリリーフ陣の継投、何よりブルワーを指名した岡田監督と、ブルワーの松山斬りがしびれた!
ピンチの場面で出てくる代打松山の嫌さったらなかったけど、ブルワーは知らんのやった!高めの空振り三振最高!

桐敷温存できて、心残りはJ.BOYが聴けなかったことぐらい!(笑)

岩崎今日もありがとう!!

ナイスゲーム!

[今日のノイジー]

初回先頭菊池が三塁線のヒットのシーン。
ちょうどそのとき私、カープのビジター席前を歩きながらノイジーの守備を見ていたのだけど、ファウルゾーンのクッションボールを無駄なく処理したと思ったら、ノーバンのものすごいボール2塁へ投げてた。アウトにはできなかったもののこれにはカープファンが「肩えっぐ!ノイジーの肩えぐっ!!」って驚愕しててめちゃふふん!ってなった。
首とれるぐらいうん!うん!って頷いておきました!

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CSファイナル白星発進!

〈10/18 阪神 4-1 広島(甲子園)〉

勝:村上
S:岩崎
敗:九里


やっとこの日がやってきた!
前の晩、ものすごく眠いのに寝付けなくて、朝も変な時間に目が覚めてしまって、これはもしかしすると、高ぶっている。
楽しみのワクワクからなのか、緊張感からなのか、きっとそのあたりなのだけど、先発を言い渡されているわけでもない私がただ、高ぶっている。
そして球場へ着くまでにもう疲れている。
私はきっとプロ野球選手は向いてない。(なれるわけもない)

はやる気持ちのままに小走りでゲートを抜けると大好きな風景。
暑かった甲子園の熱気は秋のさらさらの風に変わり、


福笹が配られた。

…笹…!?
笹が配られたのは初めてでは!?
若干、というかだいぶ独特な入場者プレゼントはやがてその本領を発揮する。
「幸運を呼び寄せる」というこの福笹を持って応援すると、それまで森下のヒット1本に抑えられていた打線が火を噴いたのだ。森下、「打ち直し」のホームラン!!
って、また森下かい!(森下だけかい!)
またアイブラックしてるのいいな。

この森下のホームランでチームがほぐれた。

先発の村上は、シーズン中と変わらぬ様子。
間が空いてものすごく心配したのが村上のコンディション。
1年通して投げることのなかった村上が、このCSで躍動している。
先制点は許したものの、それでも飄々と投げ、打席では一塁線破る「タイムリー2ベース」。
それを「エラーやろ」と笑う淡路島の人はさらに打ってマウントとってきた(笑)
村上が打ったなら近本が打つのは必然だった。
バントか代打かと思っていたシーンでの村上に「打て」だったのは、岡田監督まさかこの近本まで見えていたわけではあるまいな…

バックもよく守った。
それを普段通りと言ってしまうのは申し訳ないぐらい。でも中野の好守は今はもう「普段」なのだ。

村上のあとを継いだリリーフ陣も、ゼロを刻んだ。
いつも通りのメンバーがスタメンボードに名前を連ねたことも、代打で登場の糸原が四球をもぎ取ったことも、恐怖の8番木浪が打ったことも、普段通りを、こんなに期間が空いてもやってのけたことにまずは安堵した。
今日打てなかった人たちは明日があるよ!


大事な大事な初戦を勝った!
甲子園はまだまだ熱かった!

[今日のノイジー]

初回、フェンスに激突しながらもファウルボールを捕ろうとしたノイジーに大きな拍手と「ナイスガッツ!」の声!
始まったばかりのゲームに火をともした。

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