渡邉雄大のプロ初勝利

〈4/30 巨人 3-10 阪神(東京ドーム)〉

勝:渡邉
敗:今村

2回裏に2点を失い追う展開だったが、4回表に一走近本と打者中野でのエンドランが決まり、相手エラーで1点、6回に佐藤輝明のタイムリーヒットで1点を追加し同点とした。
この6回にも、中野と佐藤が盗塁を決めるなど、ようやく足を使う攻撃もできた。
あれほどできなかったことが勝ち始めるとこんなもんだ。それさ、勝てないときほどやってほしかったんだけどさ。ちょっとここ、太字にしといて!(誰に言うてんねん)

先発ウィルカーソンは、3回まで毎回先頭バッターを出すなどして、球数が5回で100球を越えたので交代となったが2失点に留めたことは大きい。このあとに繋がったから。
それに、昨日青柳さんが完投してリリーフ陣を休ませたので継投策もとりやすかった。
つくづく青柳さんの功績でかい。

ということで6回に渡邉雄大の登板となった。
先頭の代打・廣岡がヒットで出塁。次の大城の初球バントにはなんとも思わなかったのだけど、捕球した渡邉が2塁へ送球したのがびっくりした。廣岡はアウト。
好フィールディングの一言で片づけられない、その度胸と集中力の高さに目を奪われた。
このあと二人の打者から連続三振を奪ったのは彼なら当然だとも思った。
3つ目のアウトをとった空振りに、ガッツポーズしてみせる渡邉の気迫が嬉しい。

「なべじい」の愛称を持つ左腕。私の持っている選手名鑑は、まだ育成選手のページにその名前がある。
今年からタイガースで支配下登録を勝ち取ったが、プロ野球人生で2度の育成登録と、故障。戦力外になったという経歴を持つ30歳。
だが、これまでの道のりを知ろうが知るまいが、渡邉の向かっていく投球を見て好きになるファンは多いと思う。

そして今日、プロ初勝利をあげた。
ヒーローインタビューでの言葉には重みがあった。
「今日僕が30歳で初勝利したように、阪神タイガースがここから巻き返して優勝というのも決して無理ではないと思うので、一戦一戦一生懸命頑張っていきたいと思います」

彼のような頼もしい選手が戦力になってくれるのだから、タイガースはもっと強くならなければならない。

山本が移籍後初ホームランを東京ドームで打った。
熊谷の横っ飛びファインプレー。
今日も近本のファインプレー。
確実に、嬉しいことが増えている。

さぁ!次行こう!

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