タテジマ最後のワインドアップ

〈11/11 阪神 1-0 DeNA(甲子園)〉

勝:岩貞
S:能見
敗:石田

120試合目が終わった。
例年より少ない試合数、でも、試合日程決定時にはこの数さえ、無事にやり終えられるのか心配した。
無観客という形でどうにか開幕にこぎつけ、徐々にファンを受け入れ、手探りは最後まで続いた。

批判もあるのかもしれないけれど、ここまでやってくれたNBPと12球団の運営側の方たちには、感謝しかない。
もちろん一番は選手が頑張ったし、そして全国のプロ野球ファンもみんな頑張った。
応援するチームは違っても、野球が観たいという思いは同じだったから、あらゆる場面でガマンもできた。

最後のゲームを、勝利で締めくくった。
木浪、近本が二人で点をとってくれた。
新しいタイガースの象徴ともいえるこの二人で勝てたことは嬉しい。

先発は藤浪。
勝利投手にはなれなかったが、抜群のピッチングをして、2020年を終えることができた。
終わり良ければ…なのだけど、来週にでも藤浪先発で開幕してほしいぐらい。それぐらい良かった。
「能見さんまでいい形でつなぎたいと思って…」と藤浪がコメントしていたが、そのとおり、馬場も伊藤和雄も、それから岩貞も、全員で無失点で繋いだ。
9回、セーブシチュエーションでの登板となった能見さんまで。

「能見信じて」―
登場曲の流れる中、笑みを浮かべながらリリーフカーで登場した能見さん。
タテジマで甲子園のマウンドに上がるのは、これが最後。
第1球、能見さんが振りかぶった…!
封印していたワインドアップだ。
泣いた。
引退するわけでもないのに、能見さんの投げる姿、懐かしささえ感じるあのワインドアップに、ものすごく泣いた。

どこへ行っても、能見さんのことは応援する。
能見さんが野球を続けられるなら、それだけでも幸せだと思う。
だけど、タテジマで16年、タイガースを支えてくれたエースが去って行くのに、これでよかったなんて、全然言えない。

最後は、ストレートで空振り三振。
梅野が泣いても、岩貞がウイニングボールを譲ろうとしても、能見さんは感情的になる様子を見せず、いつもの能見さんだった。

場内一周は能見さんやらないかな、と思ってたけど、トラッキーに促され、場内を一周した。
トラッキーありがとう。
甲子園のファンが能見さんに「ありがとう」を言える機会があって、本当によかった。
福留さんや上本は一軍へ上がることを固辞したというけど、能見さんのためだけの舞台を用意してくれたのかもしれない。
でもね、やっぱり、二人も最後は甲子園にいてほしかったよ。

あかん、、寂しくてたまらん、、、

今年も「虎ギャル応援日記」を読んでくださってありがとうございました。
「読んでるよ」ってときどきお声いただいたり、ツイッターにもポチしていただいたりして、本当に嬉しかったです。

今年こそ優勝日記書くもんだと思ってたんですが、来年また機会があれば…

福留さんや上本や、能見さんや、それから現役続行を表明した伊藤隼太や、みんなの第2章も応援していきたいと思います。

ありがとうございました。

[今日のマルテ]

来年もいてな!サンズもな!

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