逆転勝利で日本一王手

〈11/2 阪神 6-2 オリックス(甲子園)〉

勝:湯浅
敗:山崎颯

痛すぎる追加点を許したのも逆転したのも森下、…って私たちは一体何を見せられているのでしょう(笑)

監督に怒られても翌日ケロッと打っちゃうかと思えば、今日はこの戦犯確実の大エラーからの逆転打。
泣いたりした日もあったので、全くの鈍感でもなさそうで、まじであのルーキーの思考とメンタルはどうなってんだ。

7回表の、中野とのダブルエラーは負けを覚悟したほど痛いものだった。
中野はともかく、森下は余裕もあったはずなのに、なんでそんなに慌てたのか素手で捕りにいって後逸。
3塁ストップしてたランナーが悠々とホームに還った。

しかし森下はもう二度とあんなプレーをしないだろう。痛すぎる代償だが、これが1年目で自分で失敗して体で覚えたというのならそれを受け入れようか。
…と血が出るんちゃうかと思うぐらい唇噛みながら心の整理頑張ったよ!!

毎日のようにミスが出てしまうのも、ここが日本シリーズだから。
もうそれは受け入れていこう。
試合が続く限り、取り返せばいいんや。
人生に例えても同じ。生きていれば、頑張ってれば、大丈夫や。
と、調子よくお立ち台に上がるルーキーに教わった。

7回表は、こうしてタイガースの決定的ともいえるエラーでオリックス有利かと思ったのだけど、気になったのは中嶋監督が、四球で出塁した4番頓宮に代走を送ったこと。
2点目が入り、得点圏にランナーが進みあと1点をとりに行く勝負に出たのだけど、守りに入ったようにも映った。
ここは細かく繋いだタイガースのリリーフ陣が踏ん張って終わった。

7回まで何もできなかったタイガースだったが、8回表湯浅が1イニングを3人でピシャリ。
打順こそ下位へ回るが先制ホームラン打ったゴンザレスと、私の中でオリックス最強の紅林がいる。
しかし湯浅はオリックス側に行きそうだった流れを見事に断ち切った。

そして8回。オリックスは先発田嶋から継投に入って山崎颯。
野球って本当に何が起こるかわからない。
先頭の木浪がエラーで出塁。
甲子園は今まで溜まりに溜まったものが噴き出すような大騒ぎ。

応援歌、応援バットを叩く音、歓声、拍手がうねりとなって甲子園の空気を支配した。
ここで代打に送られたのが糸原というのがまたいい。
相手が強ければ強いほど、甲子園が盛り上がれば盛り上がるほど、怖気づくどころか「オイシイ」と思う男なのだ。
シーズン前から代打だと告げられ、それでも毎日やることは変えずにやってきた。
岡田監督が「みんなベンチで戦っている」と認めているのは糸原の存在あってのもの。
糸原がヒットで繋いだのは、この試合、いやこのシリーズにとてもとても大きいことだ。

無死1、3塁。ここで打つのはもはや定番なのが近本。驚かない自分がいる。

そして、中野もね、悔しい気持ちをもってこの打席に臨んだのだと思う。
ベンチの指示はバント。
決して簡単ではないボールにもしっかりバントを決めた。

山崎が甲子園に飲み込まれていく。3連投を禁じ手としてきた中嶋監督はここで、4連投となる宇田川を投入。

さぁ、森下。
ベンチで慰められ、励まされ、前を向いた森下に打順が回ってきたのは偶然じゃない。
みんなが森下に繋いでくれたのだ。

集中して狙い球をヒットに。
3塁ベースを叩き、何度も何度もベンチに向かってガッツポーズ。
大歓声が止まない中にも冷静だった大山も、森下のおさらいのようなバッティングで続き、一気に勝利をたぐりよせた。

森下、大山に連打を浴び一つのアウトもとれずに降板する宇田川は涙。
いや、宇田川は悪くなかったぞ。いい球を投げていたし、ここで宇田川を無理を承知で送るほど中嶋監督からの信頼を得ているということだ。

代わった阿部から坂本が2点タイムリー3ベースなどという坂本にしてはド派手なダメ押し。…えっと、坂本ようやったで!!(えっと、ってなんや)

4点差になっても準備をしていた岩崎がクロージング。今日も低かった!

熱狂の甲子園を味方にタイガースが勝利した。

[今日のノイジー]

フォアボールもぎとって、代走送られてベンチに帰るときのあの堂々としたふるまい…好きだわー!

Bookmark the permalink.

コメントは受け付けていません。