〈10/8 DeNA 0-2 阪神(横浜)〉
勝:青柳
S:湯浅
敗:今永
5回表、一死満塁で近本。
この日すでに2本のヒットを打っていて、終盤の不調を綺麗に忘れて期待しかないという極端な心境で見たが、そのヒットがあまりにシンプルで、胸の中で何かがサーッと流れ落ちていった。
実況をつけるなら、
ピッチャーが投げます。
バッターは打ちます。
バッティングの基本はセンター返しです。
こんな感じ(笑)
満塁というシーンを回想すると劇的なのに、まるで日常であり当たり前かのような。
143試合では感じられなかった不思議な感覚だった。
でも近本のコメントを読んで、納得した。
「ただ打つだけでした」
正体はこれだ。
今日の試合、全部に言えたことだった。
負ければ終わりのクライマックスシリーズ。
ただ勝つだけだ。
青柳さんは完投にこだわらず、思い切り腕を振ったと言う。
中野4安打、近本3安打。
走れる選手は塁に出れば、スタートを切った。
矢野監督も、湯浅のホールドの記録から解放され、選手起用に雑念がなくなった。
8回、岩崎ピンチの場面に予定より早い登場となった湯浅。
対戦相手は4番の牧。
だが湯浅もここでは回またぎにも余計なことを考えず、堂々とバッターに向かった。
岩崎もね、自分でもあの悪送球にはビックリしたんじゃないかと思うけど、一死1,2塁の打席の佐野へは、完全に開き直ったかのような直球勝負。
その前のオースティンの四球でマスクをかぶる坂本も腹をくくったな。
挑戦者という立場で臨んだ一戦必勝のゲーム。
シンプルに面白かった。
ナイスゲーム!
[今日のマルテ]
「低めを振らない」
5回、代打で登場のマルテもまたシンプル。
相手バッテリーを不安にさせる見送り方にもゾクゾクしたよ。
あの四球で勝利はグッと近づいた。