〈9/18 中日 4-8 阪神(ナゴヤドーム)〉
勝:馬場
敗:柳
巨人戦で大勝の翌日…となるとすっかり気が抜けてゲームにならないというのは、辞典に載ってる話だ。
カード負け越してんの忘れんな!…と何度テレビの前でぼやいたことか。
苦手柳相手に5回までヒットは初回陽川のホームラン1本のみ。
そのホームランの1点もその裏すぐに追いつかれ、2回表の攻撃は3人で終わった。
ガルシアは序盤からカリカリ。
2回裏、あえなく勝ち越され、4回にも追加点を許した。
前日、途中で下がった梅野は「右腹斜筋の筋挫傷」のため登録抹消。
梅野離脱のショックは大きいし、ガルシアは4回すら投げ切れずこのゲーム展開。
ただ、心の支えがひとつだけ。
悪いなりに、失点したイニングを1失点に留めていたことだ。
ビッグイニングを作らせず、4回の二死1,3塁アルモンテというところで、ガルシアを交代させたタイミングも、ベンチは良かった。
代わった小川も、サイン違いがあったのか、すぐに坂本がマウンドへ行き、修正。そこからは坂本の構えたところへ投げ切って、ピンチを脱した。
このゲームでは小さな功績かもしれないけれど、なんとなく今も大きく頭に残ってる。ガルシアがベンチで頭抱える一方グラウンドでは…と、そんな場面だった。
それでも柳相手に2点のビハインドは小さくないなと感じていた。
6回表。
そうそう、この日梅野抜けたあとの2番に入ったのは陽川だったんだ。それ言うの忘れてたw
その陽川のヒットから始まって、「3番不在問題」にケリをつけたキャプテン糸原が続いた。
無死1,2塁。ここで4番サンズ。
その初球、デッドボールの判定。
ユニフォームの袖をかすめたと、サンズからアピールがあった。
この当たったアピールは意外だった。
サンズは打ってほしかったし、そしてサンズ自身も自分が打ちたいのでは?と思っていただけに。
話は逸れるが「ハッピーハンズ」は、一人一人にするはずのエアタッチを一度で終わらせたいと始まった、無駄を省いた合理主義からきたものだ。そう考えると、このデッドボールもタダで出塁できるなら合理的と言えるか。
私はまだまだサンズを知らないのだなw
さぁ!ノーアウト満塁の場面になり、打席は大山だ。
打席に立っただけでこんなにもワクワクするバッターって、近年他にいただろうか。
サンズともまた違うワクワクなのだ。
最低でも犠牲フライ…などとこすい祈りは、この打席に関しては微塵もなかった。冒頭から柳相手に分が悪いと書き続けてきたくせにだ。
逆転満塁ホームラン―
打つ前から見えていた。
ストライクにはフルスイングをする。
大山がこだわって、続けてきたからかもしれない。
いらぬ「助言」も耳に入っただろう。だけど信じてやり続けたことが今、この打席に詰まっているのだと、結構感情的になって1球1球見た。
少し浮いた4球目。
振った!打った!大山がこだわったあのフルスイングで!
逆転満塁ホームランだ!!!!
やった!!大山!!やった!!
思ってたより、遠くへ、高く飛んだ特大のホームランだった。
巨人にマジックをつけてしまったのは、他でもないタイガース。その巨人にまた負け越して、今日もまた、打てない相手に打てない―
ストレスがフルスペックでやってくる秋めいた日常に、大山のホームラン。
あぁ、大山のホームラン、ってなんでこんな嬉しいんだろな。
しかも、2打席連続の、大山のホームラン。
2本目は試合を決定づけた。
ホームランダービーの先頭に並んだが、ヒーローインタビューにもほぼ「定型文」。
大山の中では打ったあとのことの方が大事なのかもしれない。
そして、今日嬉しかったのは、この6回、逆転したあともなお、打線は1点をとりにいくため決して切れずに、代打福留の犠牲フライと繋げたことだ。
まだまだこれから。そんな気持ちになれたゲームだった。
[今日のボーア]
6回、福留さんの犠牲フライでホームを踏んだボーア。
福留さんが戻ってくるのを待って、グータッチして、それから福留さんのあとベンチへ戻った。
師匠さんだもんな!