全然痛くない大敗

〈6/20 巨人 11-1 阪神 (東京ドーム)〉

勝:田口
敗:岩貞

開幕2戦目は、岩貞が先発。
相手田口よりも、遥かにいいピッチングしてて頼もしい。
岩貞が戻ってきた!無援護と一緒に(ノ_-。)

バッテリーを組んだのは、原口。
その原口が、4回、高めのボール球を叩いてスタンドに放り込んだ。
ベンチに戻って広報さんにコメントを出すと、浮かれた様子なく汗びっしょりでまたノートをとった。
原口がやりたいのは代打じゃなくて、キャッチャー。どうしたって応援したくなるよね。

それ以外は、うん。さっぱり。
二度の満塁の好機に、しかも二度目のそれには、一度もバットが出なかったボーアが目立ってしまった。
原口のホームランに“ファイアボール”ポーズが楽しそうだった。ボーア自身のホームランでやってくれるのますます見たくなったな。ちょっとガマン。ボーアだけが打ててないわけじゃないのだ。(うっ。)

2点を追う7回裏。
矢野監督がマウンドに送ったのは、ルーキーの小川一平。
結果を先に言うと、ホロ苦どころか散々だったけど、こんなに楽しかったプロ初登板を見たのは久しぶりだ。緊張がテレビの画面から飛び出してきてる。現地に行けないファンにおすそ分けだ。
自分のことで、目の前のことで、精一杯のルーキーに釘付けになる。
ワイルドピッチでランナーを進めてしまったり、マウンドでバランス崩してほわぁーっと投げてしまったり、焦りから炭谷のバントの処理にエラーしてしまったり、汗が止まらない小川一平。
一死もとれず満塁となって、バッターは吉川。
吉川は昨日、岩崎のインコースを肘をたたんで打ってホームランにしている。
その吉川に対して、4球目。原口が内に構えた。すごい勝負だった。小川一平は、原口のミット目がけて、150キロのストレートを投げ込んだのだ。吉川はのけぞってお尻をついた。バットは回ったとジャッジ。あの場面であそこに投げ切ったって、すごいルーキーじゃないか。圧巻。こういうピッチャーを待ってたんだ。
失点してしまったとはいえ、初登板で坂本・丸・岡本という強打者相手に投げたことは、絶対にいい経験なのだ。

ところでね、昨日初めて知ったのだけど、「天赦日(てんしゃび・てんしゃにち)」というのと「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび・いちりゅうまんばいにち)」という縁起のいい日ってのがあって、そのふたつが重なるとんでもない良い日っていうのがあるらしい。
この日に何かを始めると、のちに大きな成果を生んだり、ものすごくうまくいくらしい。
で、2020年には2日しかないそうだ。
一日は、1月22日。もう過ぎた。
残る一日が6月20日。そう、今日だ。小川一平のプロ野球人生の種は、今日蒔かれたのだ。
ハッハーー!!

10点差の9回表、糸原が二盗。
無駄なもんか。糸原、本当のキャプテンになったんだな。

[今日のマルテ]

一平ちゃんワイルドピッチの直後に、糸原と一緒に一平ちゃんのもとへ。
何語で何を伝えていたのかわからないけど、昨年の遠慮がちなマルテじゃない。
いい!!

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