〈4/29 中日 0-2 阪神 (ナゴヤドーム)〉
勝:青柳
敗:阿知羅
遅れてやってきたマルテ。ベンチでの様子を見ても、まるで学期途中の転入生。
ナバーロがマルテとの入れ替わりで二軍へ行ったため、マルテのお相手してる人が通訳さん以外にいない。
こういうとき隼太がいればなぁ。
注目の打席は、ノーヒットで迎えた9回の4打席目。バットがキャッチャーに当たっちゃうような豪快なフォロースルーからは想定外の、渋めのボテボテの当たりだけど、三遊間抜けて来日初ヒット。
なんでもいいから、1本が今日出てよかった。
ファーストの守備でも、初回、難しい送球を身体を伸ばして足もしっかりキャンバスにつけたまま、冷静にベンチにリクエスト要求できる堅実さも見え、ベンチもひとまず安心できたことだろう。私はとにかく安心しました(笑)
なんなら今日は、青柳さんよりマルテを見てた(笑)
だが青柳さんがすごかった。(だが、て言い草)
中日打線を5安打に抑え、プロ初完封勝利。
これまでベンチの判断もあっての完投未遂ならやってたから、近いうちいつか、とは思ってたけどそれがこのゲームのあの展開で出るとは思ってもみなかった。
この日も青柳さん特有の打たせて取るピッチング。めっちゃいいボールいってる。
だがピンチがなかったわけじゃない。
6回裏の二死1,3塁で大島。ここは一走京田の足も気になった。
そもそも青柳さんは5回までだと思っててもいいぐらい。
だからここで大島から空振り三振とったとき、テレビの前で思わず手を叩いた。
青柳さん、ステージ1クリア。
尚、打線はここまで大山のソロHRによる1点のみ。さっき、中日打線を5安打と書いたが、阪神だってこの日トータル6安打。つまりどっちもしょっぱい打線だったのだけど、貴重な追加点は、8回に近本の足によってもたらされた。
二死からセンターへの綺麗なヒットで出塁した近本は、続く糸原のライトへのヒットで、三塁まであっという間、そして送球が逸れたのをスライディングした体勢からまた走り出して、瞬く間にホームへ生還。
鮮やか…(じーん)
打った糸原も褒めたいけど、近本があまりにもカッコ良すぎてな…(糸原褒めてよ)
ステージ2は、紙一重。
8回裏の、一死1,3塁で平田の場面は、今までならピッチャー交代してたと思う。
だが、矢野監督はこの回が始まる前に、青柳さんに「任せた」と言っちゃっていた。
限りなく失点しそうだが、失点していないうちに青柳さんを代えられない事情が、矢野監督にはあった(笑)
だが、「任せた」と聞いて意気に感じない選手はいないのだ。
守ってた選手だって同じだろう。
平田の併殺打はチームでとれたアウトだ。
9回表の「一死満塁バッター青柳」の場面も。
ネクストに代打鳥谷を立たせていたが、なんせ言っちゃったからな。青柳さんを打席に送った。
でも、この「言っちゃった」が肝だった。
矢野監督は青柳さんを100%信用していたわけではないはずだ。だから試合後にも「迷った」と告白する。
だけど迷っても「青柳で」行けたのは、言っちゃってたからだ。
青柳さんは「その気」になってた。打たなくてもいいのに打ち、結果はわりと最悪なゲッツーだったが、一塁を全力で走り抜けた。走らなくてもいいのに。
9回裏のビシエドを見逃し三振にとった球は、これ以上ないぐらい甘い甘いド真ん中。あれをビシエドが振れなかったのは、青柳さんに1ミリの迷いもない強い完投勝利への意志があったからだ。
もし負けてたら完全に矢野監督の責任だ。
でもそれでもよかったと思う。
青柳には痛い一敗になる?
そんなのまた次やり返せばいい。
監督として、俺はこうしたい、青柳に任せた、ってチームに発信することの方が、今のタイガースにとってずっとずっと大切なことだ。
ナイスゲーム!みんなよく守った!
打つ方全然だけど!(笑)
[今日のナバーロ]
マルテ昇格に痛し痒し…
いつか隼太と一緒に上がってきてね!