〈4/18 ヤクルト 5-13 阪神 (神宮)〉
勝:岩田
敗:大下
最後に白星をあげたのは2017年10月1日。
昨年はわずか6試合の出場に留まった。
ガルシアの不調がなければ、果たしてチャンスはあったのだろうか。
つまりこの試合で結果を残せなければ、36歳となるこのシーズンがどれだけ厳しいものになるかは、岩田自身がよく知っている。
2010年―
私の友人が、膝の皿を割る大けがをして入院した。
その年は本当に辛かったと、治った今も言う。
その彼女が、入院中リハビリをしていた施設で、「体の大きなお兄さん」を、よく見かけたそうだ。
岩田だった。
岩田はその年、左ひじを手術して、リハビリにシーズンのすべてを費やした。
彼女はほとんど野球を観ない。
そのせいで「タイガースの岩田」とはわからなかったのだけど、たまたま目にしたタイガースのカレンダーに同じ顔を見つけたのだそう。
以来、見かけるたびに密かに応援をして、そして岩田の姿に自分も勇気づけられ、リハビリに励んだ。
彼女は、リハビリというのは体よりも心がしんどいと言う。
毎日毎日小さな小さな積み重ねをして、でも本当にこれで良くなるのかっていう不安でいっぱいで。
岩田を見ては、みんな野球やってるときにこんなところにいて、本当に辛いやろうなって、同じリハビリ施設の空間で何度も思ったそうだ。
私が彼女のお見舞いに行った日も、岩田はリハビリに来ていたらしい。
タイガースファンの私に黙っていたところが、彼女の賢いところ(笑)
―この翌年、ウイニングボールを手にして泣きじゃくった岩田だったが、今日、ウイニングボールをもらってマイクの前に立つ岩田はあの日とは違った。
目は少し潤んでいたように見えたけど、何度も両手を挙げ、晴れ晴れとした笑顔で、ファンの歓声に応えた。
岩田らしいゴロアウトの山を築き118球。
梅野が構えたところに丁寧に投げ込んだ。
野手ども!(笑)
よくやった!
大山、中谷が2本、近本が1本のホームラン。
猛打賞は実に4人。
16安打で13点。
まとめて言ってごめん!
明日打ってくれたらそのときは書くよ!
中でも梅ちゃんがやっぱりすごい。
骨折の足元付近にファウルボールが当たっても最後まで試合に出て、打って守って、岩田の完投勝利をたぐり寄せた。
次また、岩田、しっかり投げて!
楽しみがまたひとつ増えた!
[今日のナバーロ]
出番はなかったが、ホームラン打ってベンチ前でハイタッチしたり頭叩かれたりする近本に、ナバーロも
ぽん
優しい。ものすごく優しい。