〈6/24 阪神 6-11 広島 (甲子園)〉
勝:アドゥワ
敗:ドリス
7回裏、5点差を追いつく攻撃を見せたが、追い越せなかった結果がこうだ。
9回裏、この日復帰のドリスが5失点。チームは単独最下位に。
先発小野は、初回こそ失点したが最少に留め、そのあとはテンポよく投げていた。6回に四球から崩れてしまったが、明確に課題は見えている。
鳥谷のファインプレーもあった。サードでゴールデングラブも獲った男なのだから今さら何かいうことはない。
目に見えて陽川のバッティングがいい。
代打出場の原口もまた打った。
カープ岡田が6回でマウンドを降りたのは決して自滅というだけではないはず。5点差もあったのだ。
だからそれだけのプレッシャーを与え続けることはやれたのだ。
7回裏二死満塁で、一打同点勝ち越しもあるチャンスで打席に立ち、興奮を隠せないのは、代打の中谷だった。緊張で乾く唇を何度もなめた。
外角低めのストレートに泳ぎながらも引っ張って、三遊間抜けるタイムリーヒットを決めた。同点となった。
サヨナラ勝利を願うムードの中、9回表ドリスが登板。
ランナーを出しての悪送球は何度見たかわからないが、修正できていないのにマウンドに立つ。ドリス自身はきっとずっと不安を抱えたままだ。
同点になってからの北條の動きもそうだ。ボールが手につかない。場数が足りないのかそれとも技術か。
それぞれ皆、不安だということを口にはできないのだ。口にすると自分の場所がなくなるのだ。
打って返せる北條はまだいい。
ドリスは、チームを映す鏡。
ドリスだけのせいにできないとわかっているから、きっとみんな苦しい。
そんな顔すんな。やれるよ。まだまだあるって。