甲子園ではファーム最終戦。
掛布二軍監督が最後の指揮をとった。
結果は快勝。
胴上げを見たかったが、掛布二軍監督はベンチに迎えにきた今成にも断り、笑顔で手を振った。
掛布二軍監督の美学だ。
ユニフォームは脱ぐけれど、教え子たちが一軍で活躍するのを心から願ってくれている方。
ありがとう掛布さん。ひとまず、おつかれさまでした。
〈9/28 DeNA 2-11 阪神 (横浜)〉
勝:能見
敗:井納
能見さん、9回を93球、一人で投げ切り完投勝利!
援護点はなんと11点!
てな、点はそんな一度にまとめていらんのですけど。
土曜日と祝日重なって喜ぶ人そんな多いですか?
こないだの9月23日の土曜日、あれを祝日だって言われてもただ、悔しいだけだったぞ。
な?援護点と祝日は分けて、くれ。
しかし、その大量点の口火を切ったのはほかでもない能見さんだった。
3回にチーム初となるヒットで出塁。
そこから繋がり、ひとつずつコマを進め満塁。福留のヒットでゆっくり生還。
バッティングが冴えてるときの能見さんは、ピッチングもいい。
ベイスターズ打線から凡打の山を築き、時折強くなる雨もものともせず、涼しい顔で投げ続けた。
このまま涼しい顔してヒーインしゃべって帰りのバスに乗り込むのだ。
9回裏、一死1塁。
ロペスの打球はファーストへのゴロ。
カバーに入った能見さんでダブルプレー完成!おめでとう!…のはずが、グラブを弾き、ベンチで「っしゃー!」と言いかけてた福留さん、口元ふさぎ笑いを隠す。いや、隠れてへん。
これは能見さん、痛恨のエラー。ゲーム的にではなく、「涼しい能見さん」が揺らぐからだ(笑)
そのあとレフトフライに打ち取って正真正銘のゲームセット。
ハイタッチの列に交じる中、久しぶりにバッテリーを組んだ岡崎に、「ここに当たってん」とグラブの説明。
岡崎、聞いてやってくれてありがとう(笑)
福留はまだ笑っていた(笑)
いつもより声をはったヒーイン。
あのエラーの照れ隠しではないね。
行くぞCS!能見さんで!
あ、岡崎!ホームラン!びっくりしたー!(笑)
[今日のキャンベルちゃん]
6月6日のオリックス戦を最後に、一軍に上がってくることはとうとうなかった。
「今後の出場機会がないため」という理由から、近々帰国することになった。
ファンに愛想を振りまくタイプではなかった。けれど、打てなければ志願して昼間の二軍戦に出場し、外国人選手では異例の親子試合に臨んだりもした。
「こんなにスゴイ声援の中でプレーしたこと無いから
この先何百試合とタイガースでプレーしたい」
初めてのお立ち台のあとにはそう口にした。
家族や友人と離れ、言葉も通じない遠く離れた異国の地へやってきた外国人選手たちを、単なる「助っ人」のひと言でくくりたくない。
確かに来日当初はチャンスをもらい、日本人選手より優遇されるが、ひと頃打てなくなると、うんとハードルは上がる。
二軍では、掛布二軍監督にたくさん出場機会をもらった。
これからのキャンベルちゃんのプロ野球人生に、どうか少しでも、日本で過ごした時間がいい時間だったと思えるように、祈ってる。
ファーム最終戦の今日、レフトフェン直の2点タイムリーヒット!
ナイスバッティン!